アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth @ TOTOギャラリー・間


アンサンブル・スタジオ「ランドスケープの構造体インバーテッド・ポータル(裏返された門)」(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016)©Iwan Baan

 

アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth
2021年6月24日(火)- 9月12日(日)
TOTOギャラリー・間
https://jp.toto.com/gallerma
開館時間:11:00-18:00
休館日:月、7/22、7/23、夏期休館(8/9-8/16)
※事前予約制(予約受付開始日:6月2日):https://gallerma.resv.jp/reserve/calendar.php?x=1622616864

 

TOTOギャラリー・間では、建築と地球の関係、人間が環境に及ぼす影響を考察しながら、自然と響き合うような力強い造形、実験から導き出した独自の構法を軸に、建築の可能性を追求するアンサンブル・スタジオの活動を紹介する展覧会『アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth』を開催する。

アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア=アブリル(1969年生まれ)が2000年にマドリードで設立し、2003年にデボラ・メサ(1981年生まれ)が加わり、現在はガルシア=アブリルとメサのふたりが主宰を務める職能横断型チーム。スペインとアメリカ合衆国を拠点に、リサーチと実践のバランスをとりながら、ランドスケープの構築から住宅のプレファブリケーションといった多様な課題に取り組むために、タイポロジー、技術、方法論を刷新している。代表作の「ランドスケープの構造体」(2016)は、モンタナ州のティペット・ライズ・アート・センターの約48㎢の広大な敷地に点在する屋外彫刻のような一連の作品。先史時代の遺跡を思わせるような構造物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成している。その活動は、2019年には王立英国建築家協会(RIBA)のRIBAチャールズ・ジェンクス賞を受賞するなど、高い評価を受けている。

 


アンサンブル・スタジオ「ペトリファイド・リバー(石化した川)」リサーチ(2017-)©Ensamble Studio

 

「Architecture of The Earth」と題された本展では、各空間が「アイディアラボと中庭(リサーチ&デザイン)」「オーディオビジュアルランドスケープ(施工)」のテーマのもとで展開し、アイディアから実現化へ、そして再びアイディアへと巡る旅の道のりとして構成される。「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介する。なお、展覧会に合わせて、作品集『大地の建築 アンサンブル・スタジオ』(TOTO出版)も出版される。

 

 

関連イベント
アンサンブル・スタジオ講演会
※オンラインでの開催を予定。開催方法・日時は決まり次第、公式ウェブサイトで発表

 


アンサンブル・スタジオ「スペイン著作権協会本部」(スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステラ、2007)©Iwan Baan


アンサンブル・スタジオ「トリュフ」(スペイン、コスタ・ダ・モルテ、2010)©Iwan Baan

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