宮島達男 クロニクル 1995−2020 @ 千葉市美術館


宮島達男《地の天》1996年 千葉市美術館蔵 Photo by Nobutada Omote

 

千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念
宮島達男 クロニクル 1995−2020
2020年9月19日(土)- 12月13日(日)
千葉市美術館
https://www.ccma-net.jp/
開館時間:10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)入場受付は閉館30分前まで
休館日:10/5、11/2、12/7(10/19、11/16は休室)
企画:森啓輔(千葉市美術館)

 

開館25周年記念を迎えた千葉市美術館では、発光ダイオード(LED)のデジタルカウンターを使用した作品で国際的に知られる宮島達男の活動を振り返る展覧会『宮島達男 クロニクル 1995−2020』を開催する。本展は、首都圏の美術館では2008年の『Art in You』(水戸芸術館現代美術ギャラリー)以来、12年ぶりの個展となる。

宮島達男(1957年東京都生まれ)は、1980年代より「それは変化しつづける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」の3つのコンセプトを掲げ、LED作品、パフォーマンス、プロジェクトを軸に活動を展開してきた。1988年の第43回ヴェネツィア・ビエンナーレのアペルト部門への参加をはじめ、第8回シドニービエンナーレ(1990)や第51回カーネギー・インターナショナル(1991)といった国際展、クンストハレ・チューリッヒ、ロンドンのヘイワード・ギャラリー、サンフランシスコ現代美術館、豊田市美術館などの国内外の美術館での個展開催と世界各地で作品を発表し、1999年には再び第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展「アートの行方」に参加。その後も六本木ヒルズテレビ朝日社屋の外壁に恒久設置された《Counter Void》など、パブリックアートにも取り組み、近年ではシドニー現代美術館、上海民生現代美術館でも大規模な個展を実現している。

 


宮島達男《Innumerable Life/Buddha MMD-03》(部分) 2019年
Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE Photo by Nobutada Omote

 

「クロニクル」と題した本展では、千葉市美術館の開館記念展『Tranquility−静謐』に出品された《地の天》といった活動初期の作品から、海外でしか発表されていなかった日本初公開となる作品、近年構想している「不確定性」をテーマとした最新作まで、四半世紀にわたる宮島の多様な展開を紹介する。さらには、同館が所蔵する河原温、菅井汲、杉本博司、中西夏之、李禹煥の作品とともに、自身の作品を使った本展のための特別な空間構成も試みる。また、本展では、映像作家の林勇気を招聘して、宮島が世界各地で参加者との協働で展開してきた「時の蘇生・柿の木プロジェクト」を行ない、2021年2月に千葉県で初となる「柿の木」の植樹を予定している。会期中には、宮島による講演会、宮島と脳科学者の中野信子によるアーティストトークなどの関連イベントも開催する。

 


宮島達男《Counter Voice in Chinese Ink》2018/2020年 Courtesy of Akio Nagasawa Gallery Photo by Siliang Ma

 

関連イベント
「時の蘇生・柿の木プロジェクト」ワークショップ「アニメーション作品の出演者・住人になろう!」 ※既に申込終了
講師:林勇気(映像作家)
2020年8月29日(土)、30日(日)
会場:千葉市美術館 5階ワークショップルーム
定員:24人(組)
対象:子どもから大人まで(親子などグループ参加可能)
※事前申込制、無料

講演会「四半世紀、これまでとこれから」
講師:宮島達男
2020年10月10日(土)14:00-(13:30開場予定)
会場:千葉市美術館 11階講堂
定員:80人(先着順)
※無料(要展覧会チケット)、当日12:00より1階さや堂ホールにて整理券配布

担当学芸員によるギャラリートーク
2020年10月14日(水)14:00-
※混雑時には中止の場合あり

アーティストトーク「脳科学とアートの出会い」
講師:宮島達男、中野信子(脳科学者)
2020年11月3日(火・祝)14:00-(13:30開場予定)
会場:千葉市美術館 11階講堂
定員:80人(先着順)
※無料(要展覧会チケット)、当日12:00より1階さや堂ホールにて整理券配布

映画上映会『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』
2020年12月5日(土)、12月12日(土)14:00-(13:30開場予定)
会場:千葉市美術館 11階講堂
定員:80人(先着順)
※無料(要展覧会チケット)、当日12:00より1階さや堂ホールにて整理券配布

市民美術講座「宮島達男の作品が映し出す生/死」
講師:森啓輔(千葉市美術館学芸員)
2020年11月21日(土)14:00-(13:30開場予定)
会場:千葉市美術館 11階講堂
定員:80人(先着順)
※無料

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