塩田千春展 @ ケンジタキギャラリー / 名古屋


塩田千春「体内感覚」2019年 ©︎ Chiharu Shiota

 

塩田千春展
2019年8月24日(土)-10月12日(土)
ケンジタキギャラリー / 名古屋
https://www.kenjitaki.com/
開廊時間:
休廊日:
※オープニング:8月24日(土)18:00-19:30

 

ケンジタキギャラリーでは、森美術館での回顧展や瀬戸内国際芸術祭2019での建築家の田根剛との新作プランの公開など、精力的な活動を展開している塩田千春の個展を開催する。

塩田千春(1972年大阪府生まれ)は、生と死という人間の根源的な問いに向き合いながら、ベルリンを拠点に活動を続ける。国内外のさまざまな美術館で、ドレスや靴、旅行鞄など人の痕跡や記憶を内包する素材を用いた作品、展示空間に無数の糸を張り巡らせた大規模なインスタレーションを発表、近年は舞台美術も手がけている。2015年の第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館での展示では、吉阪隆正が設計した建築を、日本、ドイツ、イタリアで募集した大量の鍵や、大量の赤い糸などを使い、「記憶」を媒介して他者へと繋がる空間へと変貌させた。現在、上述した森美術館の回顧展『塩田千春展:魂がふるえる』では、新作や大型インスタレーション、初期作品やパフォーマンスの記録、舞台美術の仕事に関する資料展示など、20年にわたる活動を網羅的に紹介する展示が行なわれ、瀬戸内国際芸術祭2019では、豊島の甲生地区にて過去に制作した「遠い記憶」とともに、田根剛と共同で3年後の完成を目指した「新作(タイトル未定)のためのプラン」を公開している。そのほか、東京・銀座のGinza Sixの中央吹き抜けに新作インスタレーション「6つの船」を特別展示、『タグチ・アートコレクション−球体のパレット』(北海道立帯広美術館を経て、現在は北海道立釧路芸術館で開催。北海道立函館美術館、札幌芸術の森美術館を巡回予定)、上海のYUZ美術館の『時間を巡る9つの旅』に出品している。この後も、ポーランド、カトヴィツェのシロンスク美術館やブリュッセルのベルギー王立美術館、サンパウロのブラジル銀行文化センターでの個展などが控えている。

本展では、Ginza Sixで展示中のインスタレーション「6つの船」と同じ黒い布地を使い、船のかたちと紐を組み合わせたインスタレーションを発表する。また、ガラスと布を用いた新作の立体作品や、平面作品も合わせて展示する予定。

 

ART iT Interview Archive
塩田千春「些細な思いが呼びさます共通記憶のスイッチ」(2010年9月)

 

 


 

塩田千春展:魂がふるえる
2019年6月20日(木)-10月27日(日)
森美術館
http://www.mori.art.museum/
開館時間:10:00-22:00(火曜は17:00まで)入館は閉館30分前まで
会期中無休
企画:片岡真実(森美術館副館長兼チーフ・キュレーター)

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