加藤泉‒LIKE A ROLLING SNOWBALL @ 原美術館、ハラ ミュージアム アーク


加藤泉「無題」カンヴァスに油彩 103.5 x 73 cm 2019 年 Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato

 

加藤泉‒LIKE A ROLLING SNOWBALL
2019年7月13日(土)-2020年1月13日(月・祝)
ハラ ミュージアム アーク
開館時間:9:30-16:30 入館は閉館30分前まで
休館日:木(8月中は無休、2020/1/2日は除く)、2020/1/1

2019年8月10日(土)-2020年1月13日(月・祝)
原美術館
開館時間:11:00-17:00(水曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(8/12、9/16、9/23、10/14、11/4は開館)、8/13、9/17、9/24、10/15、11/5、年末年始
https://www.haramuseum.or.jp

 

1990年代半ばより、原始美術を思わせるミステリアスで力強い人物表現を特徴とする制作活動を展開してきた加藤泉の約25年にわたる創作の全貌を、原美術館とハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)のまったく異なる展示空間を使って明らかにする展覧会『加藤泉‒LIKE A ROLLING SNOWBALL』が開催される。

東京より一足先に開幕するハラ ミュージアム アークでは、1990年代半ばから四半世紀にわたる加藤の創作の軌跡をたどるべく、既にその特徴を窺うことのできる初期作品から近作まで、未発表作品を含む約100点を網羅的に紹介する。開放的でシンメトリーな展示空間に並ぶ代表作や、高さ13メートルのメインギャラリーに配置される代表的な大型の木彫作品や異なる素材を用いた大小さまざまな彫刻作品を通じて、その特徴的な人物表現が素材と技法の幅を広げながら展開していった過程をたどる。会期中には、加藤を含むアーティスト5名が美術の展覧会をきっかけに結成したバンド「THE TETORAPOTZ」のライブや、本展カタログにもテキストを寄稿している原田マハとの対談を開催する。

 


加藤泉「無題」木、油彩、アクリル絵具、石 185 x 167 x 110 cm 2008 年 原美術館蔵
Photo: Ikuhiro Watanabe ©2008 Izumi Kato


加藤泉「無題」皮、布、パステル、アクリル絵具、刺繍、石、リトグラフ、チェーン
サイズ可変 510 x 120 cm (布部分) 2018 年 Photo: Yusuke Sato ©2018 Izumi Kato

 

一方、個人邸宅として建てられた独特の建築空間を持つ原美術館では、最新作となる絵画や彫刻、そして、加藤の新たな試みのひとつである大型ファブリックを用いたインスタレーションを発表する。ハラ ミュージアム アークで提示された創作の軌跡の延長にあり、これからの展開を想像させる加藤の「現在」を鑑賞する貴重な機会となる。また、会期中には加藤の講演会も開催する。

加藤泉(1969年島根県生まれ)は、1992年に武蔵野美術大学を卒業し、数年間のブランクを経て、本格的に作家活動を開始。国内外での展示を重ね、2005年に『リトルボーイ:爆発する日本のポップカルチャー』に出品、2007年には第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展「Think with the Senses – Feel with the Mind. Art in the Present Tense」(企画:ロバート・ストー)に参加する。近年も、長谷川祐子がキュレーションを手がけた『Japanorama:New Vision on Art since 1970』(ポンピドゥー・センター・メッス)をはじめとする国内外での企画展への参加や、北京のRed Brick Art Museum(2018)、メキシコのプエルトエスコンディドのFundación Casa Wabi(2019)などでの個展で精力的に作品を発表している。現在は東京と香港を拠点に活動。

 

関連イベント ※詳細が決まり次第、原美術館ウェブサイトに掲載
ライブ THE TETORAPOTZ(スペシャルゲスト:スナッチ)
2019年8月24日(土)15:00-
会場:ハラ ミュージアム アーク

対談 原田マハ x 加藤泉
2019年10月27日(日)
会場:ハラ ミュージアム アーク

バスツアー ハラ ミュージアム アークでのイベント開催時などに複数回催行予定

講演会 Meet the Artist: 加藤泉
2019年11月16日(土)
会場:原美術館

 


加藤泉「無題」カンヴァスに油彩 228 x 130.5 cm 2019 年
Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato


「無題」木、アクリル絵具、木炭 205 x 56 x 52 cm 2004 年 高橋龍太郎コレクション蔵 Photo: Tsuyoshi Saito ©2004 Izumi Kato

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