更級日記考-女性たちの、想像の部屋 @ 市原湖畔美術館

 

更級日記考-女性たちの、想像の部屋
2019年4月6日(土)-7月15日(月・祝)
市原湖畔美術館
http://lsm-ichihara.jp
開館時間:10:00-17:00(土曜休前日は9:30-19:00、日曜祝日は9:30-18:00)
入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火曜)

 

市原湖畔美術館では、平安時代中期に菅原孝標女が記した古典日記文学「更級日記」に着想を得た展覧会『更級日記考-女性たちの、想像の部屋』を開催する。

更級日記は、1000年前の平安時代、菅原孝標女が上総国、現在の市原市で暮らす少女時代にはじまる日記と言われている。そこには、のちに京都に戻り、宮仕えや結婚を経て、夫との死別まで、現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、少女 時代の物語世界への夢を抱き続けた、ひとりの女性の約40年が綴られている。本展では、個人的なものでありながら、時空を超えて、他者や世界とつながりうる「日記」という表現方法が持つ可能性を、さまざまな方法で共有する12組のアーティストによる多様な表現を紹介する。

 


鴻池朋子「物語るテーブルランナー」

 

さまざまな素材を駆使した壮大なインスタレーションで現代の神話を語り、芸術の問い直しを試みてきた鴻池朋子は、それまでの制作を一旦中止することになった3.11の東日本大震災以降にライフワークとして継続してきた「物語るテーブルランナー」を発表。小林エリカがアンネ・フランクと実父の日記を題材に扱った映像作品「2 Diaries」を中心としたインスタレーション、荒神明香が夜な夜な収拾した事故車のガラスの破片をシャンデリアに再生した作品「toi,toi,toi」を発表するほか、碓井ゆいUMMMI.大矢真梨子今日マチ子五所純子髙田安規子・政子光浦靖子矢内原美邦渡邉良重が参加。「アート」にとどまらず、デザイン、マンガ、お笑い、ダンスなど、異なる分野で活動する表現者によるさまざまな「日記的表現」が展開される。

 


五所純子「ツンベルギアの揮発する夜」


小林エリカ「Your Dear Kitty, 2 Diaries」©︎Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

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