RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー @ TOTOギャラリー・間


 

RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー
2019年1月24日(木)-3月24日(日)
TOTOギャラリー・間
https://jp.toto.com/gallerma
開館時間:11:00-18:00
休館日:月、祝

 

TOTOギャラリー・間では、2017年に28年ぶりに日本で開催された第39回プリツカー建築賞の受賞者にして、カタルーニャの地方都市オロットを拠点に、その土地の歴史や文化、自然に寄りそった活動を続けるRCRアーキテクツの展覧会『RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー』を開催する。

RCRアーキテクツは、ともにバルセロナのヴァリェ建築大学で学んだラファエル・アランダ、カルマ・ピジェム、ラモン・ヴィラルダの3人が、1988年に設立した建築スタジオ。常に3人で対話を重ね、カタルーニャの土地に根ざしながら詩情豊かな建築を実現してきた活動は、グローバル化の進む世界におけるローカルの需要への建築による応答のひとつとして、上述したプリツカー建築賞でも高く評価された。2005年にカタルーニャ政府による建築文化賞、2014年にフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞。2008年に旧彫刻鋳造工場の「バルベリ・スペース」へ拠点を移し、2013年にRCR BUNKA財団を設立して以来、建築とランドスケープ、アートや文化と社会との関わりの促進に寄与する活動を続けている。代表作に「トゥッソル・バジル陸上競技場」(オロット、1991-2012)、「ラ・リラ・シアター・パブリック・スペース」(リポイ、スペイン、2011)、「スーラージュ美術館」(ロデーズ、フランス、2014)、「ヴァールゼ・クローク・メディアテーク」(ゲント、ベルギー、2017)などがある。

 


「トゥッソル・バジル陸上競技場」(1991-2012年)スペイン、オロット ©Hisao Suzuki

 

RCRアーキテクツは、「私たちにとって人生とは夢であり、建築とは夢を見るための道具である。私たちは夢と建築を通して、真に重要な現実を創造することができる。そのような夢を通して、私たちは人生をたどっていくのだ」と語る。本展では、これまでの歩みをデータや図面、コンセプト・スキームなど基本的な説明に始まり、旧友で写真家の鈴木久雄氏の視点を通じて制作された代表作品の映像を通じて紹介。さらに、RCRアーキテクツがカタルーニャ地方ガロッチャで進めている、広大な敷地に研究施設や工房、宿泊施設、パビリオンなどを配し、人間の知覚に対する意識を変容させ、新しい関係性や行動を促すことのできるような、横断的で総合的、そして可能な限り最も本質的で根本的な方法でつくられた研究の場を目指す「ラ・ヴィラ」プロジェクトを紹介する。なお、「ラ・ヴィラ」の一部、「紙のパビリオン」には、奈良県吉野町の木材を使用。本展では、「紙のパビリオン」の構造体の一部分や、吉野をめぐる旅を追ったドキュメンタリー映像、RCRの手によるドローイングなども紹介する。

 

関連企画
RCRアーキテクツ講演会「夢のジオグラフィー」
2019年1月24日(木)18:30-20:30(開場17:30)
会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F)
500名(事前申込制)、無料 ※既に申込受付終了。
https://jp.toto.com/gallerma/ex190124/sympsm.htm

 


「スーラージュ美術館」(2014年)フランス、ロデーズ ©Hisao Suzuki


「ヴァールゼ・クローク・メディアテーク」(2017年)ベルギー、ゲント ©Hisao Suzuki

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