第12回shiseido art egg展 @ 資生堂ギャラリー

 

第12回shiseido art egg展
冨安由真展|2018年6月8日(金)-7月1日(日)
佐藤浩一展|2018年7月6日(金)-7月29日(日)
宇多村英恵展|2018年8月3日(金)-8月26日(日)
資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
開館時間:11:00-19:00(日曜、祝日は18:00まで)
休館日:月 ※月曜が祝祭日にあたる場合も休館

 

資生堂ギャラリーでは、時代を切り拓く先進性を備えたアーティストの活動を応援する公募展『第12回shiseido art egg展』を開催する。今年度は、6月8日からはじまる冨安由真の個展を皮切りに、7月に佐藤浩一、8月に宇多村英恵の個展をそれぞれ約1ヶ月の会期で行なう。

資生堂ギャラリーは、1919年の開廊以来「新しい美の発見と創造」という考えのもとに100年近くにわたり、文化・芸術を支援している。shiseido art egg賞は、新進アーティストの支援という資生堂のメセナ活動の原点に立ち戻り、ギャラリーの門戸を広く開放するプログラムとして、2006年にはじまった。以来、数多くの受賞者/入選者が幅広い活動を展開している。今年度は、全国各地より応募された350件から、資生堂ギャラリーアドバイザーを務める伊藤俊治(東京藝術大学教授)、光田由里(美術評論家)のふたりと資生堂企業文化部が審査を行ない、冨安由真、佐藤浩一、宇多村英恵の入選が決定し、資生堂ギャラリーの担当キュレーター、専門スタッフとの話し合いを重ね、展覧会の実現を目指す。なお、各個展終了後には、流麻二果(美術家)、畠山直哉(写真家)、森岡督行(森岡書店代表)の3名の審査員が、shiseido art egg賞を選考し、2018年9月中旬に資生堂ギャラリー公式ウェブサイトで受賞者を発表する。

 


冨安由真「明滅する世界 The Place Where The Certainty Is Waning」2018年 北九州市立美術館

 

冨安由真(1983年東京都生まれ)は、日々の生活における現実と非現実の狭間を捉えることへの関心を基点に、科学によっては必ずしもすべて説明できないような人間の深層心理や不可視なものに対する知覚を鑑賞者に疑似体験させるような作品を制作している。

佐藤浩一(1990年東京都生まれ)は、映像や音響を主なメディアとして用い、植物と人間との関係をモチーフとしながら、ジェンダーやポストヒューマンなどをキーワードとした連作を構想している。7月の展覧会では、植物の生殖、造園、人間同士の交流をテーマに、映像、音響、立体、香りなどによるインスタレーションを発表する予定。

宇多村英恵(1980年茨城県生まれ)は、国や人種、異なる社会的立場を超え、個人と他者が対峙できる空間を生み出すことを目指し、映像やパフォーマンス、インスタレーションの作品を制作している。8月の展覧会では、パフォーマンスの経験を展示のなかでいかに展開するかという課題に取り組む。

 


佐藤浩一「Mutant Variations I」2017年


宇多村英恵「When a line becomes a circle」(線が円になるとき)2013年

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