土屋信子『30 Ways To Go To The Moon』@ SCAI THE BATHHOUSE


土屋信子「半径クリーム結合」シングルチャンネル、1’21″、協力:SCAI THE BATHHOUSE

 

土屋信子『30 Ways To Go To The Moon』
2018年5月29日(火)-7月14日(土)
SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com/
開廊時間:12:00-18:00
休廊日:日、月、祝
オープニングレセプション:2018年5月29日(火)18:00-20:00

 

SCAI THE BATHHOUSEでは、身近なものや廃材を組み合わせた立体作品と、謎に満ちた作品タイトルが生み出す独自の物語性を特徴とするアーティスト、土屋信子の個展『30 Ways To Go To The Moon』を開催する。

土屋信子は、90年代半ばにフィレンツェで学んだのち、2000年にポーラ美術財団の助成を受けて渡英し、ゴールドスミス・カレッジで修士号を取得。ロンドンのアンソニー・レイノルズ・ギャラリーで作品の発表をはじめると、2003年には第50回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品。ヨーロッパを中心に作品発表を重ねるなかで、2007年に、SCAI THE BATHHOUSEで日本初個展『昔々あるところに、魚駐車というプロジェクトがありました』を開催。以来、『クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発』(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2011)、SCAI THE BATHHOUSEでの2度目の個展『宇宙11次元計画』(2011)、『未来なる日常』(トーキョーワンダーサイト、2014)など、日本国内での発表機会も増えている。2016年にはリスボンのベラルド近現代美術館の企画展『MATTER FICTIONS』や釜山ビエンナーレ2016などに参加。昨年は、一ヶ月半にわたるメキシコ滞在の報告会として、駒込倉庫で現地スタジオを再現する展覧会『3拍子洞窟サボテン』を開催している。

本展『30 Ways To Go To The Moon(月へ行く30の方法)』において、土屋は月という身近な未知に到達するための数々の秘策を、展示空間に惜しげなく放ち、作品を通じて、底知れない宇宙の独創的なストーリーを展開する。自在に変奏するアイデアの数々は、あらゆる決めつけに対する凶暴な反逆であり、理性によるコントロールを離れ、言葉にならない思考の先を疾走する感覚への取り組みとして読み取ることができるだろう。

 


土屋信子「In Mexico」2017年、ミクストメディア、 h.15 x w.11 x d.25 cm、協力:SCAI THE BATHHOUSE


土屋信子「In Mexico Ⅲ」2017年、ミクストメディア、 h.10 x w.10 x d.13cm、協力:SCAI THE BATHHOUSE

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