MAMプロジェクト025:アピチャッポン・ウィーラセタクン+久門剛史 @ 森美術館


コロンビアでのリサーチ写真、2017年、Courtesy: Kick the Machine Films

 

MAMプロジェクト025:アピチャッポン・ウィーラセタクン+久門剛史
2018年4月25日(水)-9月17日(月、祝)
森美術館
http://www.mori.art.museum/
開館時間:10:00-22:00(火曜は17:00まで)入館は閉館30分前まで
会期中無休

企画:徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

 

森美術館が2004年以降継続する国内外のアーティストとともに実験的なプロジェクトを試みてきたシリーズ、MAMプロジェクトの第25回目の企画として、アピチャッポン・ウィーラセタクンと久門剛史の共同制作した新作映像インスタレーション「シンクロニシティ」を発表する。

アピチャッポン・ウィーラセタクン(1970年バンコク生まれ)は、タイの東北地方を舞台に、伝説や民話、記憶や夢、時事的な問題への言及を織り込んだ映像作品により、映画と現代美術の両領域で国際的な実績を重ねている。日本国内でも1999年に山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品して以来、継続的に作品を発表しており、2016年から2017年にかけて、日本各地での映画作品の上映や東京都写真美術館での個展、TPAMでのパフォーマンス作品の発表などその幅広い活動が紹介された。また、2014年に京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催した個展『PHOTOPHOBIA』は本展企画の徳山拓一が手がけている。

久門剛史(1981年京都府生まれ)は、「音」と「彫刻」の融合を通じて、場所や事物から記憶や物語を紡ぎ出す空間を創出してきた。2014年には資生堂ギャラリーのshiseido art eggに選出され個展を開催。2015年には日産アートアワード2015にてオーディエンス賞、2016年にはVOCA賞を受賞。以来、あいちトリエンナーレ2016など国内外の展覧会で作品を発表。昨年はチェルフィッチュの『部屋に流れる時間の旅』の音・舞台美術を手がけた。

本展で発表する映像インスタレーション「シンクロニシティ」は、アピチャッポンと久門が互いに影響し合いながら、対話的なプロセスから制作した実験的な作品となる。

なお、同時開催のMAMコレクションでは、イタロ・カルヴィーノの小説より引用した「見えない都市」というタイトルの下、森美術館の所蔵作品から、イ・ブルジャガンナート・パンダ黒川紀章の作品を紹介する。また、世界の多様な映像作品のなかから選りすぐりのシングル・チャンネルの作品を上映するMAMスクリーンでは、ニューヨークを拠点に活動する近藤聡乃の代表作であるアニメーション「電車かもしれない」などを上映するとともに、近藤自身の新たな試みとして短編漫画をスライドショーの形式で発表する。

 

MAMコレクション007:見えない都市
2018年4月25日(水)-9月17日(月、祝)
企画:椿玲子(森美術館キュレーター)
出展作家:イ・ブル、ジャガンナート・パンダ、黒川紀章

MAMスクリーン008:近藤聡乃
2018年4月25日(水)-9月17日(月、祝)
企画:荒木夏実(インディペンデント・キュレーター)

 


ジャガンナート・パンダ「叙事詩 Ⅲ」2010年


黒川紀章「山形ハワイドリームランド」浴場平面詳細図 1:100、1966年頃


近藤聡乃「電車かもしれない」2001-02年、音楽:知久寿焼、Courtesy: Mizuma Art Gallery

 


 

同時開催
建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
2018年4月25日(水)-9月17日(月、祝)

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