国立映画アーカイブ開館記念 映画にみる明治の日本 @ 国立映画アーカイブ


『明治天皇と日露大戦争』

 

国立映画アーカイブ開館記念 映画にみる明治の日本
第1期|2018年4月24日(火)-5月13日(日)
第2期|2018年8月14日(火)-9月2日(日)
国立映画アーカイブ
http://www.nfaj.go.jp/
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(2階)
定員:310名(各回入替制・全席自由席)
休館日:月
企画URL:http://www.nfaj.go.jp/exhibition/meiji-201804/

 

国立映画アーカイブでは、明治期に製作された映画、明治を描いた記録映画や劇映画などを通して、映画が描いた「明治」を立体的に振り返る企画『映画にみる明治の日本』を4月下旬から5月中旬、8月中旬から9月上旬の2期に分けて開催する。

1868年にはじまる明治時代の日本では、海を越えて人や文物が流れ込み、政治・法体制や経済の仕組みが近代化し、新しい思想や表現が誕生した。映画もまたこの時期に渡来し、20世紀を代表する映像媒体として社会に浸透していく。本企画では、同館所蔵フィルム計36番組(56作品)を「明治期製作の記録映画」、「明治を描く《記録映画篇》」、「明治を描く《劇映画篇》」の3つのセクションで紹介する。

第1期の上映作品は、日本で撮影された最古の動く映像『明治の日本』(1897-1899)、現存する最古の日本映画『紅葉狩』(1899)とライオン株式会社創業者の葬列の様子を記録した『小林富次郎葬儀』(1910)のデジタル復元版など貴重な6本の「明治期製作の記録映画」。また、「明治を描く《記録映画篇》」から、明治天皇の御大葬と乃木将軍の葬儀を受けて撮られた『明治天皇 御大葬餘影』(1912頃)と『嗚呼乃木將軍』(1912頃)、明治初期に西洋の写実技法を採り入れたことから、数々の日本画の名作が生まれた過程を解説する『明治の絵画』(1968)、フィルムが現存しない初期作品の映像や著名弁士たちの説明が収められた『日本映画史 第一部』(1941)など。そして、「明治を描く《劇映画篇》」から、喜劇王エノケンが近藤勇と坂本龍馬の二役を演じた『エノケンの近藤勇』(1935)、アジア太平洋戦争中に製作された『鞍馬天狗 黄金地獄』(1942)、女性解放運動の先駆者・福田(旧姓・影山)英子の自伝を基に野田高梧が原案を作成し、溝口健二が監督を務めた『我が戀は燃えぬ』(1949)、嵐寛寿郎が明治天皇を演じた『明治天皇と日露大戦争』(1957)や『明治大帝御一代記』(1964)など、歴史や社会に重点を置いた作品を上映する。

 


『嗚呼乃木將軍』

 

第2期は、「明治を描く《劇映画篇》」から、岩下俊作の小説『富島松五郎伝』の映画化で、製作当時は内務省による検閲、戦後はGHQによる検閲を受けた『無法松の一生』(1943)の再公開版、木下惠介が島崎藤村の原作をあえて読まずに監督した『破戒』(1948)、山代巴の同名小説を映画化した『荷車の歌』(1959)など、文学作品の映画化を集めた作品を上映する。

 


『女の肌』

 

国立映画アーカイブ開館記念
没後20年 旅する黒澤明:槙田寿文ポスター・コレクションより
2018年4月17日(火)-9月23日(日)
国立映画アーカイブ展示室(7階)

NFAJコレクションでみる
日本映画の歴史
2018年4月17日(火)-
国立映画アーカイブ展示室(常設展)

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