アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意 @ 金沢21世紀美術館


Too Many Fishes (2013), Oil on canvas, 170×200cm ©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts

アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意
2018年4月28日(土)-2018年8月19日(日)
金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/
開館時間:10:00-18:00(金、土は20:00まで)
休館日:月(ただし、4/30、7/16、8/13は開場)、7/17

 

金沢21世紀美術館では、近年、国際的な注目の高まるインドネシア現代美術を代表するアーティストのひとり、アイ・チョー・クリスティンの日本の美術館における初の個展『アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意』を開催する。

アイ・チョー・クリスティン(1973年西ジャワ州バンドン生まれ)は、さまざまな色彩の断片が飛び散るとともにカンヴァスの余白との調和をみせる絵画作品を中心とした制作活動で知られる。視覚的魅力を十分に備えたその絵画は、純粋な美しさというよりも、感情や精神的不安といった人間の内面と結びついたおぞましさを兼ね備え、万物と人間との関係性を探求するアイ・チョーの真摯な姿勢を窺うことができる。現在、バンドンを拠点に制作活動を行なうアイ・チョーは、1997年にバンドン工科大学美術学部を卒業。テキスタイルデザイナーとしてキャリアを積み、2000年頃からアーティストとしての活動を本格的に開始する。同時期より、インドネシアを中心に作品の発表を重ね、インドネシア現代美術への関心の高まりとともに発表の場を世界各地へと広げている。日本国内でも2005年に別府アジアビエンナーレに出品。2013年にオオタファインアーツ(東京)で個展『無数の”ペースト”』を開催している。近年はプルデンシャル・アイ・アワード2015絵画部門を受賞。ソウルのソンウン・アートスペースで回顧展『Perfect Imperfection』(2015)を開催。2016年には、ロンドンのホワイトキューブで自身初のヨーロッパでの個展を開催している。

本展では、活動初期から現在にかけて約20年にわたって多面的に展開してきた、アイ・チョーの創作活動の全貌を紹介する。ドライポイントやドローイング、具象と抽象の間で表現の可能性を探求してきた油彩画、ソフトスカルプチャーや大規模なインスタレーション、さらに本展のために制作された新作の大型絵画など、約50点の作品を発表する。

 

関連イベント
アーティスト・トーク「アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意」
2018年4月28日(土)14:00-15:30
会場:金沢21世紀美術館レクチャーホール
定員:80名(要予約、事前申込) ※定員に達したため、申込受付を終了
無料、※逐次通訳付

 


We Are Getting Highly Overrated Because You’ve Never Known Us 01 (2015), 170x300cm Oil on canvas ©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts


Freezing 01 (2017-2018), 170x200cm 油彩・カンヴァス ©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts


3→2 #01 (2010), 170x200cm, 油彩・カンヴァス ©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts

Copyrighted Image