1989年の開館以来、作家の創作活動を支援することを目的に公募展を実施してきた広島市現代美術館が、テーマに基づいた展覧会を入選者と美術館がともにつくりあげる「Hiroshima MoCA FIVE」の第2回の公募を開始している。応募締切は7月25日(金)17:00(期間内必着)。
広島市現代美術館は、これまでに「公募『広島の美術』」「新・公募展:Re-Act」「ゲンビどこでも企画公募」「ゲンビ『広島ブランド』デザイン公募」などの公募を開催し、2023年の美術館リニューアルオープン後、隔年開催の公募展「Hiroshima MoCA FIVE」を開始。第1回は「リニューアル」のテーマの下、応募総数326件の中から浦上真奈、津川奈菜、西川茂、平井亨季、保泉エリの5名の入選者による作品が展示された。2回目となる今回も、同館の学芸員と特別審査員により選出された5名/組のアーティストが、美術館によるサポートを受けながら、展覧会への出品作を制作・展示していく。
展示風景「Hiroshima MoCA FIVE 23/24」Photo: Kenichi Hanada
展示風景「Hiroshima MoCA FIVE 23/24」Photo: Kenichi Hanada
展示風景「Hiroshima MoCA FIVE 23/24」Photo: Kenichi Hanada
Hiroshima MoCA FIVE 25/26のテーマは「記憶」。応募資格はなく、作品プランのジャンルや素材も問わないが、展示室内の環境維持に支障をきたすような素材の不使用と、展覧会の開催期間を通じて展示可能な作品であることが求められる(※パフォーマンスや演奏は展覧会初日の上演および、その後も来場者が常時鑑賞できる工夫が求められる)。また、応募できるのは1名/組につき、1作品(複数点から構成された組作品では可)で、他の公募展等に応募していない未発表のオリジナル作品に限られる。審査は、広島市現代美術館と特別審査員1名が担当。今回は東京藝術大学大学院准教授、国際芸術センター青森館長の服部浩之が特別審査員を務める。選考結果は広島市現代美術館の公式ウェブサイトにて2025年10月上旬に発表する(入選者には個別連絡)。入選者各人(組)には活動奨励費40万円を支給。入選者による作品設置および上演が完了した時点で、広島市現代美術館賞と特別審査員賞を各1名/組ずつ決定し、受賞者各人(組)には賞金20万円が授与される。募集要項や応募用紙、展示会場の図面のダウンロード、その他詳細は、公式ウェブサイトを参照。
Hiroshima MoCA FIVE 25/26
募集期間:2025年6月1日(日)-7月25日(金)17:00(期間内必着)
https://www.hiroshima-moca.jp/project/on-going-project/hiroshima-moca-five-25_26
展覧会
Hiroshima MoCA FIVE 25/26
2025年12月20日(土)-2026年3月1日(日)
広島市現代美術館 展示室B-2、B-3
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/hiroshima-moca-five-25_26