公募|第15回shiseido art egg


 

「新しい美の発見と創造」という活動理念を掲げる資生堂ギャラリーは、新進アーティストの活動を応援する公募展『shiseido art egg』での実現を目指す展示プランの応募を開始する。本年度より、応募受付をオンラインのみに変更し、受付期間は2021年3月30日から4月13日となる。

「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」を企業使命とする資生堂は、1919年に資生堂ギャラリーを開廊し、アートによる美しい出会いや経験を提供する活動を続けている。その活動の一環として2006年に設立された「shiseido art egg」では、新進アーティストにギャラリーの門戸をひらき、数々の表現を幅広い観客に紹介してきた。昨年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて、会期の延期をはじめとするさまざまな変更を強いられるなかで、西太志、橋本晶子、藤田クレアが入選し、個展を開催。植物や鳥、静物画や風景など、細密に描きこまれた鉛筆画を中心に、支持体にほどこされたささやかな行為や、照明がつくりだす光と影といった細やかなこだわりに貫かれたインスタレーションを発表した橋本晶子が第14回shiseido art egg賞を受賞した。

 


第14回shiseido art egg 橋本晶子展 撮影:加藤健


第14回shiseido art egg 橋本晶子展 撮影:加藤健

 

応募対象は、日本国内在住者で国籍や年齢による制限はなし。提出物は、これまでの活動履歴をまとめたポートフォリオと資生堂ギャラリーでの展覧会プラン。審査は、作品の制作テーマ、クオリティ、「資生堂ギャラリーの空間でなにをどのように表現しようとしているのか」を評価のポイントとして、資生堂ギャラリーアドバイザーの伊藤俊治(東京藝術大学教授)と光田由里(美術評論家)、資生堂ギャラリー学芸スタッフ・社員審査員が担当し、3名(組)の入選者を決定。発表は2021年5月頃に公式ウェブサイトで行なわれる。

入選者には、制作費補助として30万円のほか、ギャラリー担当キュレーターによる展示のサポート、専門の展示スタッフによる作品展示協力、展覧会記録カタログの作成など本格的なサポートを含む展覧会の機会が与えられる。2021年9月から12月にかけて開催される各入選者の個展のなかから、さまざまなジャンルで活躍する審査員3人がshiseido art egg賞を選出し、受賞者には賞金20万円が贈呈される。

 

資生堂ギャラリー|第15回shiseido art egg 応募要項
https://gallery.shiseido.com/jp/artegg/application/

 


第14回shiseido art egg 西太志展 撮影:加藤健


第14回shiseido art egg 藤田クレア展 撮影:加藤健

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