アートバーゼルが2020年の開催中止を発表


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2020年6月6日、世界最大規模の近現代美術のアートフェア「アートバーゼル」は、新型コロナウイルス感染症をめぐる問題、影響を考慮し、9月への延期を発表していた2020年の開催の中止を決定した。なお、開催中止にあたり、アートバーゼルは出展予定だったギャラリーによるオンライン・ビューイングルームを開催。6月17日からプレビュー、6月19日から26日まで一般公開となる。

中止の判断は、新型コロナウイルス感染症に関する健康と安全のリスク、出展ギャラリーや協賛企業の経済的リスク、国際移動に対する継続的な障壁、スイス当局による大規模イベントの開催に対する規制を考慮し、ギャラリー、コレクター、協賛企業、外部専門家などの関係者との協議により決定に至った。同フェアのグローバル・ディレクターのマーク・スピーグラーは「我々は、出展ギャラリーが前代未聞の難題、経済的困難に直面していることを強く認識しており、9月のアートフェアの成功により、アートマーケットを応援できると切実に願っていました。しかし遺憾ではありますが、我々は依然としてあまりにも高い不確実性に直面したままです。したがって、我々が取るべき最善策として、バーゼルでの開催は来年6月に関係者の期待する例年同様の最良の国際的アートフェアを提供することに専念し、デジタル・プラットフォームの更なる開発と次のマイアミ、香港でのアートフェアを通じてギャラリーを支えていくことを決断しました」とコメントを寄せた。

なお、アートバーゼル・マイアミビーチは2020年12月3日から6日、アートバーゼル香港は2021年3月25日から27日、次のアートバーゼルは2021年6月17日から20日(プレビュー:6月15日、16日)を予定している。

 

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