光州ビエンナーレは2021年に延期


Sketch for Gwangju Biennale 2020, Graphic Identity WORKS Seoul

 

2020年5月11日、光州ビエンナーレ財団理事長のキム・ソンジョンは、世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策が講じられる中、今秋9月に予定されていた第13回光州ビエンナーレの開幕を来年2月に延期すると発表した。同ビエンナーレ財団は、2021年2月26日から5月9日までの新しい日程で調整を進めていく。

同ビエンナーレ財団は、アーティスティックディレクターのデフネ・アヤスとナターシャ・ギンワラとの緊密な協議を行ない、各地から集まるアーティストやその他の参加者の安全を優先するとともに、前回のビエンナーレから新たな試みとして重点を置いているサイト・スペシフィックな新作の制作環境、作品の輸送や国際旅行をめぐる諸問題を踏まえて開幕延期の決断を下した。

デフネ・アヤスとナターシャ・ギンワラは、「このパンデミックにより、私たちのさまざまな価値観や慣習、活動、制度は地球規模で試されています。伝染病と脆弱性が複雑に絡み合うこの状況において、世界中で莫大な数の命が失われている。隔離と大量移動という相反する関係、人間と惑星の非対称性が現れるなか、公共の文化を維持することはよりいっそう重要なものとなっています」とコメントを寄せた。

新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する中、2020年に予定されている国際展において、第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展は8月、第34回サンパウロ・ビエンナーレは10月に開幕を延期、第11回リバプール・ビエンナーレ、初開催を目指すヘルシンキ・ビエンナーレ、ジャカルタ・ビエンナーレは開幕を来年に延期している。光州ビエンナーレと同じ韓国国内の国際展、ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ、釜山ビエンナーレはいずれもこれまでのところ会期変更に関する情報は出ていない。

 

光州ビエンナーレ「Minds Rising, Spirits Tuning」
2021年2月26日(金)- 5月9日(日)
https://www.gwangjubiennale.org/
アーティスティックディレクター:デフネ・アヤス、ナターシャ・ギンワラ

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