公募|神戸アートビレッジセンター「ART LEAP 2020」


 

神戸アートビレッジセンター(KAVC)が主催する30歳以上50歳未満のアーティストを対象とした公募企画「ART LEAP 2020」の応募受付が2月22日よりはじまっている。

KAVCの「ART LEAP」は、これまでの主に20代を対象とした育成支援プログラムに加え、30、40代のアーティストが新たな表現の創造と意欲的な挑戦を行なう舞台として2018年に新設された。建畠晢が審査員を務めた初年度はERIKA RELAXと池田精堂によるパフォーマンスユニット、tuQmo(ツクモ)が個展『道具とサーカス』、片岡真実が審査員を務めた2019年度は潘逸舟が個展『いらっしゃいませようこそ』を実現した。

3度目となる今回の審査員は、昨年の第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」のキュレーターを務めた服部浩之(キュレーター/秋田公立美術大学大学院准教授、アートラボあいちディレクター)。服部は、「30~40代のアーティストを対象とした公募、稀有な試みだと思います。年齢を重ねるほど、制作の手法は確立し熟練していくものですが、反比例するように獲得した表現法を打ち破ることは難しくなっていくでしょう。この機会が、自身の制作を見つめ直し、なにか未知の表現を試みる新たな挑戦の場となってほしいと願います。アートセンターは、まだ見ぬ作品や活動を生み出していく場です。これまで築いた実績などに囚われない、実験的な提案を楽しみにしています」とコメントを寄せている。

応募・参加資格は、2020年3月末の時点で30歳以上50歳未満のアーティストで、国籍は問わず、日常会話程度の日本語力を有する日本在住者であること。加えて、基本的に新作の出品、展覧会の制作プロセスに関心を持ち、ミーティングや会期中の来館などプログラムへの積極的な参加が可能であることを条件としている。サポート内容は制作補助費50万円をはじめとする経済的な支援や、KAVCスタッフによる展覧会制作のサポート、広報協力、展覧会記録カタログの作成など。

選考プロセスは、展覧会プランの応募受付の締切が4月20日(※当日必着、持参の場合は22時まで)。4月下旬の一次審査で通過者を決定し、5月上旬までに結果の通知報告と公開プレゼンの参加を依頼。6月7日の公開プレゼンテーションによる最終選考を経て、出展作家を決定する。
(新型コロナウィルス対策の影響による臨時休館の状況を加味し、締切とスケジュールの一部を変更。以下、2020年4月11日に加筆修正。)

選考プロセスは、展覧会プランの応募受付の締切が5月4日(※当日必着。持参提出の方法は臨時休館に伴う注意事項を参照。火曜日休館。)。5月中旬の一次審査で通過者を決定、結果の通知報告と公開プレゼンの参加を依頼。6月7日の公開プレゼンテーションによる最終選考を経て、出展作家を決定する。(※スケジュールは、新型コロナウィルス感染対策の今後の状況により変動する可能性あり。)詳細および募集要項のダウンロードは公式ウェブサイトを参照。

 

「ART LEAP 2020」展覧会プラン募集:https://www.kavc.or.jp/events/5955/

 


潘逸舟、展示風景、個展『ART LEAP 2019「いらっしゃいませようこそ」』神戸アートビレッジセンター、2020年


潘逸舟、展示風景、個展『ART LEAP 2019「いらっしゃいませようこそ」』神戸アートビレッジセンター、2020年、撮影:潘逸舟

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