国内に拠点を置く38のギャラリーが組織するCADANによる展覧会が寺田倉庫で開催

 

日本の現代美術の振興と普及を主たる目的として2015年に設立した一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)による展覧会『CADAN:現代美術』が、2020年2月15日、16日の二日間にわたって東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALLにて開催される。

国内の現代美術を扱う38のギャラリーで組織されているCADANは、現代美術業界全体に寄与する考え方を共有し、現状の問題解決に取り組むべく、国内外の美術の市場動向、文化政策、税制や著作権といった法律や制度などの調査、情報収集を行ない、会員をはじめ、一般の方々を対象に現代美術に関わるセミナーやシンポジウムを開催してきた。2019年2月には、全国美術館会議会長の建畠晢や、国立国際美術館の植松由佳、東京都現代美術館の藪前知子を招き、「日本の美術館がどう機能していくか」というテーマの下でシンポジウムを開催、また、文化庁による「あいちトリエンナーレ2019への補助金不交付」を受けて、会員有志による意見表明を公表するといった活動も重ねてきた。

CADANが初めてパブリックに開催する『CADAN:現代美術』は、参加ギャラリー30軒による選りすぐりの作品で構成された展示を中心に、現代美術を支援し、裾野を広げる活動に取り組む企業や財団、コレクターの視点から現代美術について語るトークイベントや、1980年代生まれのアーティストによる鼎談、コマーシャルギャラリーとは異なるかたちで活動するアーティストやキュレーターによる鼎談などを企画し、日本の現代美術の今とこれからを考える場を目指す。

 

日本現代美術商協会(CADAN:Contemporary Art Dealers Association Nippon
https://cadan.org/

 

CADAN:現代美術
2020年2月15日(土)、2月16日(日)
https://cadan.org/event/
会場:寺田倉庫 B&C HALL
開場時間:12:00-20:00(16日は19:00まで)

トークイベント(予約不要、会場はすべて寺田倉庫B&C HALL 2F)
トーク1|「現代美術の新しいプラットフォームとは」
2020年2月15日(土)14:00-15:30
ゲスト:片岡真実(森美術館館長)、遠山正道(株式会社スマイルズ社長)、渡部ちひろ(公益財団法人現代芸術振興財団ディレクター)

トーク2|「僕らの芸術時代 1980年代生まれのアーティスト」
2020年2月15日(土)18:00-19:30
モデレーター:蔵屋美香(国立近代美術館企画課長)
ゲスト:岩名泰岳、榎本耕一、片山真妃、題府基之、髙山陽介、 福永大介

トーク3|「コレクションと思考」
2020年2月16日(土)14:00-15:30
モデレーター:ローゼン美沙子(MISAKO & ROSEN代表)
ゲスト:田口美和(タグチ・アートコレクション)、深野一朗(公認会計士税理士、 アートコレクター)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表 日本現代美術商協会代表理事)

トーク4|「キュレートリアル・アーティスト・コレクティブ」
2020年2月16日(土)17:00-18:30
モデレーター:兼平彦太郎(インディペンデントキュレーター)
ゲスト:磯谷博史(アーティスト、元statements 共同ディレクター)、大坂紘一郎(キュレーター、ASAKUSA ディレクター、スカイプ参加)、COBRA(アーティスト、XYZ Collectiveディレクター)、高見澤ゆう(アーティスト、4649 ディレクター)

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