公募|shiseido art egg

 

資生堂ギャラリーでは、新進アーティストの活動を応援する公募展『第13回shiseido art egg』の応募受付を来年1月15日から開始する。

開廊以来「新しい美の発見と創造」の理念のもとで文化・芸術の支援を継続してきた資生堂ギャラリーは、2019年に開廊100周年を迎えるにあたり、「美は世界を変えられる」というテーマを掲げる。2007年(2006年応募)に設立されたshiseido art eggは、2013年に第1回日産アートアワードを受賞した宮永愛子、来年のあいちアートトリエンナーレ2019への参加が発表されている村山悟郎、2018年にソウル国立現代美術館の企画展『How Little You Know About Me』に参加した鎌田友介、『VOCA展2016』でグランプリを受賞した久門剛史、ヨコハマトリエンナーレ2017の参加アーティスト、川久保ジョイなど、数多くの受賞者/入選者が国内外で幅広い活動を展開している。2018年は、冨安由真佐藤浩一宇多村英恵が入選し、個展を開催。近現代の社会のあり方に焦点を当て、身体性に重きを置くインスタレーションと世界各地で行ったパフォーマンスの映像を展示した宇多村が、作品世界に通じる入口の多さやコンセプトの明快さ、鑑賞者のイメージや思考を喚起する力が評価され、グランプリを受賞している(過去の審査結果や展示風景などは、資生堂ギャラリーのウェブサイトに掲載されている)。

 


第12回shiseido art egg:宇多村英恵展(2018年8月3日-8月26日)撮影:加藤健

 

日本国内在住者を応募対象に、国籍、年齢不問。エントリー用紙や展覧会プラン記入用紙をまとめたポートフォリオを基に、作品の制作テーマ、クオリティ、「資生堂ギャラリーの空間でなにをどのように表現しようとしているのか」の3点を評価のポイントに、資生堂ギャラリーアドバイザーの伊藤俊治(東京藝術大学教授)と光田由里(美術評論家)、資生堂ギャラリー学芸スタッフがポートフォリオ審査を担当し、2019年2月下旬頃に入選者3人(組)を決定、3月頃に公式ウェブサイトで発表する。

入選者には、制作費補助として30万円のほか、ギャラリー担当キュレーターによる展示のサポート、専門の展示スタッフによる作品展示協力、展覧会記録カタログの作成など本格的なサポートを含む展覧会の機会が与えられる。入選者の個展は7月、8月、9月に開催し、さまざまなジャンルで活躍する審査員3人が、3つの展覧会のなかから、shiseido art egg賞を選出し、2019年10月中旬に発表。受賞者には賞金20万円が贈呈される。

応募締切は1月29日(※当日消印有効)。応募用紙のダウンロードや応募要項の詳細は、下記URLを参照。

 

資生堂ギャラリー|shiseido art egghttps://www.shiseidogroup.jp/gallery/artegg/

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