アート・バーゼル2018

2018年6月14日から6月17日にかけて、世界35カ国から290のギャラリーが参加する世界有数の近現代美術のアートフェア「アート・バーゼル」が開催する。

49回目を迎えるアートフェアの核となるのは「ギャラリーズ」部門。ガゴシアン、デイヴィッド・ツヴィルナー、ハウザー&ワース、ペース・ギャラリーといったメガギャラリーをはじめ、日本を拠点とするタカ・イシイギャラリー、タケニナガワ、東京画廊+BTAP、日本に支店を持つブラム&ポーやファーガス・マカフリー、ペロタンなど227のギャラリーが参加する。

出展の選考基準として展示の企画内容を重視する「フィーチャー」部門では、ロンドンのホーリーブッシュ・ガーデンズが昨年のターナー賞受賞作家のルバイナ・ヒミッド、同じくロンドンのリチャード・ソーントン・ギャラリーがヘレン・チャドウィック、イスタンブールのガレリストがニル・ヤルターの個展形式を企画、アムステルダムのグリムがエリザベス・プライスの4チャンネルの新作映像インスタレーションを展示するなど31のギャラリーが参加する。

バロワーズ賞の対象となる若手アーティストの個展形式限定の「ステイトメント」部門には、18のギャラリーが参加。そのうち、ローレンス・アブ・ハムダンの新作を発表するモール・シャルパンティエや、クリスティン・スン・キムを紹介するホワイト・スペース北京など10のギャラリーが初参加となる。そのほか、「エディション」部門には、シンガポールのSTPIなど印刷物やマルチプル作品を扱うギャラリーが参加。

 


Helen Chadwick Meat Abstract No. 4: Tripe (1989) Courtesy of Richard Saltoun Gallery


Aude Pariset Promession® #1 (2016) detail, Images are courtesy of the artist and SANDY BROWN, Berlin

 

「アンリミテッド」部門では、通常のアートフェアでは展示不可能な大規模な彫刻や絵画、映像作品、インスタレーション、ライブ・パフォーマンスなどの展示を行なう。ハーシュホーン美術館彫刻庭園のジャンニ・ジェッツァーのキュレーションの下、ダニエル・ビュレン(ガレリア・コンティニュア)、ポリー・アフェルバウム(フリス・ストリート・ギャラリー)、マルティーヌ・シムズ(セイディ・コールHQ)、コスティス・ヴェロニス(カルファヤン・ギャラリーズ)など71が作品のリストに挙がっている。

メイン会場に先駆けて6月11日からはじまる「パルクール」部門では、スイスのビルスフェルデンでSALTSを主宰するインディペンデント・キュレーターのサミュエル・ロイエンベルガーがキュレーションを手がけたサイト・スペシフィックな作品が会場周辺に展開する。今年は、トーマス・シュトルート(マリアン・グッドマン・ギャラリー)、ハンナ・ワインバーガー(フリードマン・フィッツパトリック)、エルムグリーン&ドラッグセット(ケーニッヒ・ギャラリー)、スタンリー・ブラウン(ヤン・モット)など23の作品が発表される。16日の夜には「パルクール・ナイト」として、ケレン・シッターヴェヌリ・ペレーラルーク・ウィルズ・トンプソンなどがライブ・パフォーマンスを行なう。

 


Kostis Velonis How to Build Democracy Making Rhetorical Comments (after Klutsis’ design for propaganda kiosk, screen and loud speaker, platform, 1922) (2009) Courtesy of the artist and Kalfayan Galleries


Martine Syms Lessons I-CLXXX (2014) ongoing, Courtesy of the artist and Sadie Coles HQ

 

「フィルム」部門はマクサ・ゾラーとマリアン・マゾーネが担当し、リン・ハーシュマン・リーソン(シャンアート)、ヒワ・K(KOW)、ウリエル・オルロー(モール・シャルパンティエ)、シャーロット・プロジャー(ホーリーブッシュ・ガーデンズ)、シュー・ビン[徐冰](東京画廊+BTAP)などの映像作品を上映。「カンバセーションズ」部門はマリ・スピリトが担当し、多彩なゲストよる幅広いテーマのトーク、対談を予定している。

また、メッセプラッツでは、ニューヨークを拠点とするクリエイティブ・タイム初の国際プロジェクト「Basilea」が実施される。同団体のシニア・キュレーターに就任したエルヴィラ・ヤンガーニが初めて手がけるこのプロジェクトは、スペインの建築チーム「レセタス・ウルバナス」を率いるサンティアゴ・シルヘダがボランティアとともに地元の素材と再利用素材を利用して構造物を建て、アートフェア会期中にララ・アルマルセーギが構造物の周りにインスタレーションを展開し、イザベル・ルイスが参加型のワークショップなどを企画。会期終了後に解体された素材は、建設に関わった地元の団体に提供される。

アートフェア開催中のバーゼルでは、シャウラガー美術館が2018年注目の展覧会としての呼び声の高いブルース・ナウマンの大規模回顧展『Disappearing Acts』を開催中。そのほか、バイエラー財団美術館フランシス・ベーコンアルベルト・ジャコメッティの展覧会『BACON – GIACOMETTI』、バーゼル市立美術館は、新館でマリア・ラスニックの回顧展『Dialogues』、セアスター・ゲイツの個展『The Black Madonna』、サム・ギリアムの個展『The Music of Color』、現代美術館でマーサ・ロスラーヒト・シュタイエルの二人展『War Games』などを開催。クンストハレ・バーゼルでは、ルーク・ウィルズ・トンプソンの個展『_Human』とラファエラ・フォーゲルの個展『Ultranackt』、バーゼル・ラント美術館ではナアマ・ツァバルロシェル・ファインスタインロッセラ・ビスコッティの3人の個展、ティンゲリー美術館では、ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーガウリ・ギルの個展が開かれている。

 

アート・バーゼル
2018年6月14日(木)-6月17日(日)
https://www.artbasel.com/

 


Thomas Struth Animals (2018) Reference image. Courtesy of the artist and Marian Goodman Gallery


Rivane Neuenschwander Cabra-Cega (Blind Man’s Bluff) (2016) Reference image. Courtesy of the artist and Tanya Bonakdar Gallery, Stephen Friedman Gallery, Fortes D’Aloia & Gabriel

Copyrighted Image