レポート:「中園町ミートアップ vol.2:船越雅代」

YCAMが市民と協働しながら実施するアートプロジェクト「meet the artist 2022」の一環として、5月26日(木)に食を中心とした空間を創り上げるアーティストの船越雅代をゲストに迎えたディスカッションイベント「中園町ミートアップvol.2 船越雅代」を開催し、無事終了しました。

撮影:谷康弘

本イベントでは、船越が主宰するFarmoonの事例や多岐に渡るその活動を例にとりながら、食と空間、そこから派生するコミュニケーションなどについて、参加者とともに議論を深めていきました。今回は公務員や生花店経営者、飲食業、地域起こし協力隊など、さまざまなバックボーンをもつ方々が参加されていました。
その後、船越が船越の自己紹介も兼ねて、これまでのさまざまな活動を時系列で紹介していきました。そこでは料理学校時代のポートレートから世界各地でフィールドワークする様子、食や空間を演出した興味深い数多くのプロジェクトの様子を見ることができました。船越はそれぞれの場面の解説をエピソードと共に、時にユーモアを交えながら語ると同時に参加者たちの質問にも答えていきました。そして、自身が運営するスペースのFarmoonでこれまで行われた数々の展示やパフォーマンスについて話題が移ると、特別ゲストとして急遽参加が決まり来訪した美術作家の林智子と演出家の相模友士郎のコメントなども寄せられ、参加者が興味深そうにうなづく姿が見られました。

撮影:谷康弘

後半では、参加者からの質問やディスカッションしてみたいこととして挙げられた「食がもつコミュニケーション」や、「生活の中の食」、「日常の食、非日常の食、それぞれを構成する要素は何か」など、船越を交えた参加者たちの対話が有意義に繰り広げられ、それぞれが捉える食や空間が創り出す場について、深く考える時間を過ごすことが出来ました。

「meet the artist 2022」では「中園町ミートアップ」をはじめ、さまざまなイベントを準備中です。詳細は随時、YCAMのウェブサイトでお知らせしますので、そちらをチェックしてみてください。
また、プロジェクトメンバーについては随時募集していますので、YCAMのウェブサイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。近日、本プロジェクトの説明会もインターネット配信で行いますので、ご興味のある方はそちらもぜひご覧ください。

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