レポート:「信友直子監督トークイベント」

5月1日と2日に、特集上映「老いと向き合う。」内で上映された『ぼけますから、よろしくお願いします。』『ぼけますから、よろしくお願いします。〜おかえりお母さん〜』に関連して、本作の監督を務めた信友直子のトークイベントを開催しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

撮影:塩見浩介

本作は、娘(信友監督)の視点から、両親の老後を丹念に描いたドキュメンタリーです。トークイベントではまず、101歳を迎えた父・良則さんの近況から話され、良則さんが先日開催された呉ポポロシアターでの舞台挨拶に登壇したエピソードからは、今も元気に過ごされていることが伺われました。話は映画の内容に移り、ご両親同志が病を抱えながらも、お互いへの愛情や人への感謝を忘れない暖かいエピソードがいくつも語られました。後半に監督から話された「母が亡くなって2年経っても父が元気なのは、母からの計らいがあったからなのかなと思います。」という言葉からは、ご家族の関係性がまっすぐ観客に伝わってくるようでした。その後の質疑応答では、タイトルにもある「おかえり」という言葉に込めた思いや、病を抱えた両親への接し方、映画内で強烈に印象に残ったシーンについてなど、さまざまな質問が投げかけられ、イベントは終了。スタジオCのロビーでは、本作のパンフレットや関連書籍の販売とサイン会が行われ、サイン会には長い列ができ、上映後も賑わいを残していました。

撮影:塩見浩介

特集上映「老いと向き合う。」は5月9日まで上映中です。ぜひこの機会にお見逃しなく。皆様のご来場をお待ちしております。

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