「わたしもアートがわからない」を開催します

作品鑑賞をより楽しみ、理解を深めるためのイベント「わたしもアートがわからない」を2022年7月2023年2月の2回に渡って開催することになりました。

撮影:谷康弘

YCAMではこれまで、展覧会や公演などのイベントに付随して作品に対する鑑賞者の理解をより深めるため、ギャラリーツアーやバックステージツアーなどのプログラムを実施してきました。近年は、こうしたプログラムの背景にある作品鑑賞の手法のひとつとして「対話型鑑賞」に触れる取り組みもおこなっています。
本イベントもそうした取り組みの一環であり、鑑賞教育の専門家を講師に迎え、作品鑑賞の際に鑑賞者の中に生まれる「わからない」という感覚を出発点に、ワークショップや鑑賞会などを交えながら、作品鑑賞をより楽しくするための「コツ」をお伝えします。

7月30日に開催するvol.2では「『わからない』から始まるコミュニケーション」と題して、福のり子を講師に迎え、作品をより深く鑑賞するためのミニワークや、参加者と実際に作品鑑賞をおこないながら、芸術表現をめぐる「わからなさ」に対するひとつのアプローチをご紹介します。
また2023年2月に開催するvol.2では「『わからなさ』の重さをはかる」と題して、渡辺健一郎を講師に迎え、演劇やパフォーミングアーツといった身体表現を取り上げ、こうした作品を鑑賞する際の面白さや鑑賞のコツについて紹介します。

美術史などの専門知識に偏らず、作品に対して柔軟で幅広い視点を共有する本イベントは、作品を読み解く力を養う機会になるとともに、作品を通じた他者とのコミュニケーションの場となるでしょう。
この機会にぜひご参加ください。参加費は無料、YCAMのウェブサイトで申込受付中です。

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