レポート:「搬入プロジェクト 山口・中園町計画2」

4月16日に、YCAMが市民と協働しながら実施するアートプロジェクト「meet the artist 2022:メディアとしての空間をつくる」の一環として、「搬入プロジェクト 山口・中園町計画2」を開催し、無事終了いたしました。

撮影:谷康弘

「搬入プロジェクト」とは、パフォーマンス集団・悪魔のしるしの代表的な演劇プロジェクトで、会場となる建物内にかろうじて入る大きさ・形状の巨大な物体を、人力で建物の外から中へと搬入し、「演劇」として提示する作品です。今回会場となったのは、本プロジェクトの活動拠点となる築約85年の中園町にある空き家です。市民を中心としたプロジェクトメンバーが企画・進行し、この物件の空間的な特徴を知るためのクローズドな実験として開催しました。
「せーの!」の掛け声で搬入が始まり、進んだり止まったり戻ったりを繰り返しながら、一升瓶のケース11個分の物体が少しずつ空き家の中へ入っていきました。物体がうまく入らない時には、空き家の1/20の模型を使いながらルートや物体の向き、角度などを確認し、何度かおとずれた苦難をチームワークで次々と乗り越え、約50分かけて物体の搬入を終えることができました。

撮影:谷康弘

イベント終了後には、餅まきや本イベントの振り返り、2021年7月にYCAMで開催した「搬入プロジェクト 山口・中園町計画」の記録映像の試写会が行われ、賑やかなムードを残したままイベントは終了しました。

本プロジェクトでは随時、プロジェクトメンバーを募集していますので、YCAMのウェブサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。

また、5月14日(土)には、本プロジェクトの説明会をインターネット配信で行いますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

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