新作パフォーマンス「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」を開催します

6月4日と5日に石若駿+YCAM新作パフォーマンス公演「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」を開催することになりました。

石若駿
photo by kana tarumi

石若駿は、自身のプロジェクトAnswer to Remember、SMTK、Songbook Trioを率いつつ、くるり、CRCK/LCKS、Kid Fresino、君島大空、Millennium Paradeなどのライブ、アルバムへの参加や、映画やドラマ音楽の作曲と、ジャンル横断的に活躍し、国内外で高い評価を受ける打楽器奏者です。

今回発表する新作パフォーマンス「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」の根幹には「自分自身との共演」というアイデアがあり、この背景にあるのは、2020年に実施した「Disco 3000 Vol.02_1+2 Layer Shun Ishiwaka extended technique」(企画:SONG X JAZZ/会場:blkswn welfare centre)です。ここで石若は、演奏時間だけを決め、即興演奏を実施。そこから時間を空け、記憶を頼りに2回目の演奏を実施し、その2つの記録映像を重ねて公開しました。多種多様な演奏家とのセッションを経験し、そのたびに自分の音楽性を柔軟に変化させてきた石若ですが、ほかでもない自分とのセッションに大いに触発されたといいます。

本作では、こうした経験を下敷きに、石若の演奏に耳をそばだて、多様かつ繊細な音の表現を可能にする人工知能をはじめとする「エージェント(代行者)」を開発。石若駿のドラムソロに基づいて、エージェントたちが音を鳴り響かせます。演奏を通じたエージェントとのコミュニケーションは、新しい演奏のアイデアを石若に与え、音から音楽に発展する要素、共演者とのつながりなど、石若の音楽性の核心的部分を改めて再発見していくプロセスを作り出します。初日のソロ公演を経て、2日目はさらに石若の盟友であるサックス奏者・松丸契が参加。パフォーマンスに多面性を与えます。

本作のタイトルにある「egos」はエージェントたちを意味しつつも、エージェントとの共演を通して発見されるであろう、未知の音との出会いを暗示しています。つまり本作は「さまざまな石若」を生み出す試みともいえるでしょう。チケットは4月9日から前売り券が販売開始となります。ぜひお買い求めください

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