レポート:「カニエ・ナハ+広瀬奈々子対談」

11月7日に、現在開催中の特集上映「本をめぐる映画特集」の上映作品のひとつ『つつんで、ひらいて』の監督と編集、撮影を務めた広瀬奈々子さんと、詩人で中原中也賞受賞作家のカニエ・ナハさんによる対談を開催しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

撮影:塩見浩介

本作は、装幀家の菊池信義の仕事を通して「本をつくること」を見つめたドキュメンタリーです。トークイベントでは、菊池が装幀を手がけた本の中で、広瀬さんとカニエさんが特にお勧めしたい数冊が持ち寄られ、その本に魅かれた理由や出会ったきっかけなどの話を中心に、菊池さんの人柄についても過去のエピソードを交えながら話されました。
後半からは、9月末まで展覧会「書物の在る処ー中也詩集とブックデザイン」が開催されていた中原中也記念館館長の中原豊さんも登壇し、詩人の中原中也を取り巻く装幀の世界についても話が広がっていきました。会場のスタジオCのロビーでは、中原中也記念館で展示された中原中也の詩集が一部展示されており、装幀の世界を多角的に感じられる貴重な機会となりました。上映終了後には、パンフレットの販売やサイン会も行われました。

本をめぐる映画特集」では11月14日までの間、さまざまな角度で本と共に生きる人々を映し出す作品を上映していきます。ぜひこの機会にお見逃しなく。皆様のご来場をお待ちしております。

Copyrighted Image