「ART–ENVIRONMENT–LIFE 2021」が開催中

10月8日から、坂本龍一+高谷史郎+YCAMによる展覧会「ART–ENVIRONMENT–LIFE 2021」がスタートしました。

「ART–ENVIRONMENT–LIFE 2021(AEL2021)」は、2013年にYCAMの開館10周年記念イベントの一環として開催した坂本龍一の展覧会「ART­­–ENVIRONMENT–LIFE」の展示作品3作品を一部改訂して再度展示するものです。

霧に投影される映像とそれに融合するサウンドが環境への感覚を開く《LIFE ―fluid, invisible, inaudible…》。

坂本龍一+高谷史郎《LIFE ―fluid, invisible, inaudible… 》撮影:丸尾隆一(YCAM)

世界各地の樹木の生体データからサウンドを生成する《Forest Symphony》。

坂本龍一+YCAM InterLab《Forest Symphony》撮影:山中慎太郎(Qsyum!)

水が見せる複雑な変化を抽出することで新たな空間を創出する《water state 1》。

坂本龍一+高谷史郎《water state 1》撮影:山中慎太郎(Qsyum!)

いずれの作品も、鑑賞者に繊細な感性の揺らぎを喚起させ、過去から未来へ向けたアートや環境、生活に対する思考の連鎖をもたらすでしょう。会場はYCAMのほかに、山口市駅通りのサテライトA、雪舟庭で知られる常栄寺があり、これらを結ぶシャトルタクシーを運行しています。

またYCAM館内では、メディア・テクノロジーを用いて制作された山口市の常栄寺庭園のアーカイブを体験できる展覧会「Incomplete Niwa Archives—終らない庭のアーカイヴ」も開催中です。

3D スキャンされた常栄寺庭園

「AEL2021」の展示作品がいずれも、自然と人間社会の境界で長い時間をかけて発展してきた「庭」という文化の形式に、多くのインスピレーションを受けていることから2つの展覧会にはつながりを感じていただけると思います。

いずれも鑑賞は無料です(常栄寺は雪舟庭入場料が別途必要になります)。どちらの展覧会も、会期は2022年1月30日までとなっております。この機会にぜひご来場ください。

Copyrighted Image