「Incomplete Niwa Archives—終らない庭のアーカイヴ」を開催します

メディア・テクノロジーを用いて制作された山口市の常栄寺庭園(通称:雪舟庭)のアーカイブを体験できる展覧会「Incomplete Niwa Archives—終らない庭のアーカイヴ」を、2021年10月8日から開催することになりました。

3D スキャンされた常栄寺庭園

日本庭園は、海外からも注目度の高い重要な文化資源であり、アートや建築といった様々な場面で再注目されています。YCAMは2019年度から、日本庭園研究者の原瑠璃彦とともに、日本庭園の新しいアーカイブを研究開発する「庭園アーカイヴ・プロジェクト」を実施しており、本展はその成果のひとつです。

本展では、日本庭園を3Dスキャンなどの映像技術や立体音響、バイオ・テクノロジーなどを駆使して収集した日本庭園のさまざまなデータをもとに、庭のアーカイブそのものを、さながら庭のように体験できるインスタレーション作品を発表します。

展覧会場のイメージ

また、展覧会のオープンと同時に、プロジェクトの過程で集めたさまざまなデータを閲覧するためのウェブサイトも公開します。

展覧会と同時に公開するウェブサイト(開発中のデモ画面)

KARAPPO Inc.(カラッポ)と共同で開発したウェブサイトでは、研究対象となった3つの庭園を3DCGで再現したデータを閲覧できます。この3DCGで出来た仮想的な庭園内には、各所に静止画、映像、サウンド、テキストなどが埋め込められており、ユーザーは庭園内を仮想的に移動しながら、実際の庭園を歩くことでは知り得なかったデータを参照することができます。公開後も随時、データをアップデートしていきます。

2022年1月までの会期中、オンラインのトークイベントなども開催しますので、こちらも合わせてぜひご参加ください。

日程など詳細はYCAMのウェブサイトをご覧ください。ご来場お待ちしております。

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