コレクション3は特集展示「反射する都市」と通年展示「コレクション・ハイライト」の二部構成となります。
特集展示では「都市」をテーマに当館のコレクションを紹介します。多くの作家が街や都市生活を主題に、あるいは路上に出て作品を制作してきました。過去に制作されたそれらの作品を現在地点から見つめるとき、時代の特徴なるものがおのずと浮かび上がってくるように思われます。それは、目まぐるしく変貌する都市景観が、社会や経済の状況を如実に反映するからだけではないでしょう。作家たちは都市を鏡のようにして、豊かさや快適さへの欲望、未来への期待や不安といった、自身を含む同時代の人々の内面をも見つめてきました。本展では戦後の空気の色濃い1950年代の作品に始まり、2020年代に制作された作品まで、新収蔵品を含む約110点を紹介し、作品がどのような時代を映し出してきたのかを見ていきます。
通年展示「コレクション・ハイライト」では、国立国際美術館を代表する所蔵作品ならびに新収蔵作品をご紹介します。古くはポール・セザンヌやマックス・エルンストら、19世紀末から20世紀初頭にかけての実践にまで遡られる当館コレクションを通して、近現代の美術の諸相が浮かび上がってくるでしょう。近年収蔵したヨーゼフ・ボイスや村上隆、モーリーン・ギャレスやマリア・ファーラなどの作品を、1年間通してご覧いただける機会となります。また今年度新収蔵したエリザベス・ペイトンの絵画《ジョナサン(ジョナサン・ホロヴィッツ)》を初めてご紹介します。
高田冬彦《Cut Suits》2023年 国立国際美術館蔵 ©Fuyuhiko Takata, courtesy of the artist and WAITINGROOM
桂川寛《都市》1959年 国立国際美術館蔵
森山大道《大阪》1997/2010年 国立国際美術館蔵 ©一般財団法人森山大道写真財団
畠山直哉《ライム・ワークス #17610》1991/2002年 国立国際美術館蔵 ©Naoya Hatakeyama
森千裕《ビン・カンの日》2009年 国立国際美術館蔵
マリア・ファーラ《テラスのある部屋》2021年 国立国際美術館蔵 ©Maria Farrar, Courtesy of the artist and Ota Fine Art
モーリーン・ギャレス《レイト・オーガスト》2024年 国立国際美術館蔵 Photo: KEI OKANO, Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN
エリザベス・ペイトン《ジョナサン(ジョナサン・ホロヴィッツ)》2005年 国立国際美術館蔵 © Elizabeth Peyton. Courtesy the Artist and Sadie Coles HQ, London. Photo: Katie Morrison
出品作家(変更となる場合があります)
特集展示「反射する都市」
瑛九、加藤正、泉茂、澤野井信夫、小野十三郎、靉嘔、桂川寛、石井茂雄、尾藤豊、工藤哲巳、安齊重男、赤瀬川原平、粟津潔、秋山祐徳太子、森山大道、宮本隆司、安東菜々、大島成己、畠山直哉、林孝彦、柴田敏雄、ミリアム・カーン、ヤノベケンジ、高田冬彦、落合多武、草間彌生、森千裕、ジャック・レイルナー、トーマス・シュトゥルート、マイク・ケリーほか
通年展示「コレクション・ハイライト」
ジャン(ハンス)・アルプ、ドナルド・ジャド、エミリー・カーメ・ウングワレー、マックス・エルンスト、オノ・ヨーコ、河原温、モーリーン・ギャレス、ジョゼフ・コーネル、ポール・セザンヌ、リュック・タイマンス、ニコラ・ド・スタール、ソピアップ・ピッチ、マリア・ファーラ、ヨーゼフ・ボイス、キム・ボム、ミヒャエル・ボレマンス、アグネス・マーチン、ジョアン・ミッチェル、村上隆、ヤノベケンジ、シェリー・レヴィーン、やなぎみわ、エリザベス・ペイトン
