美術作品は、いまとは異なる時代、こことは違う場所へとつながる扉を開く鍵となります。例えば、 いまはいない人が残した作品から、当時の人の思考や社会を知ることができます。また違う国の人が 作った作品から、自分とは異なる価値観や知らなかった歴史を知ることもできるでしょう。
遠い地域や違う時代の人たちのことに思いを馳せ、その考えや価値観に触れること。またそれらを 通して過去や未来の自分に想像を巡らせることは、目の前にあっても気づけていない人や場所の大切さ、 そして自分自身を改めて見つめ直すきっかけとなります。そしてそのことは、身近なところから大きな ところまで、この世界をより良くしていくために大切な気づきを与えてくれるはずです。
感染症の拡大により、人と人とが直接つながる方法や、空間の共有に厳しい制限が設けられるなか、 多くの人がいまこの世界を生きることに息苦しさを覚えるようになりました。しかし、いままでに なかった方法や考え方で、新しい世界が形成されつつあるのも事実です。
この展覧会では、これから生まれる世界が、少しでも新しい可能性に満ちていくよう、主に当館が 所蔵する多様な作品を通して、いまこことは違うもうひとつの世界とのつながりをご紹介したいと思います。
会場 | 和歌山県立近代美術館 2階展示室 |
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会期 | 2021年06月08日(火)~2021年07月18日(日) |
開館時間 | 9時30分〜17時[入場は16時30分まで] |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般520(410)円、大学生300(260)円( )内は20名以上の団体料金 *高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料 *06月26日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料 *07月04日(毎月第1日曜日)は無料観覧日 |
主催 | 和歌山県立近代美術館 |
関連事業 | 和歌山県立近代美術館のサイトをご覧ください |