小山市に暮らしてきた三代の画家、五月女哲平、五月女政巳、五月女政平の作品を展示します。
ひとくちに三代の画家と言っても、おおよそ三十歳ずつ離れた三人は、過ごした時代も、辿った経歴も異なります。抽象的な作品を手掛ける哲平さんは、いま四十代。東西冷戦が終結し、グローバル化が進んだとされる時代に十代を送り、ちょうど三十歳のときに東日本大震災を経験しました。高校教員をしながら風景画を描いてきた政巳さんは、七十代。昭和三十年代に始まる高度成長とともに大人になり、バブル全盛期に働き盛りを迎えていました。そして十年前に九十代で亡くなった政平さんは、二十代を兵隊にとられ、敗戦後の先行きの見えない世界のなか独学で画家を目指したのでした。
本展は、三人の絵を一度にご覧いただける貴重な機会となります。それぞれの傑作をじっくり楽しんでいただけるほか、哲平さんの新作や、政巳さんが近年情熱を注いでいるスケッチ、政平さんの初期の作品などを公開します。ぜひ見にいらしてください。
(本展ゲストキュレーター 鈴木葉二)
【基本情報】
会期:2024年9月28日(土)~12月8日(日)
会場:小山市立車屋美術館
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、25日(金)、11月5日(火)、22日(金)
無料公開日:11月3日(日)文化の日、11月23日(土)勤労感謝の日
観覧料:一般400(団体300)円、高大生250(団体150)円、中学生・義務教育学校生以下無料
*団体は20名以上
*障がい者手帳をお持ちの方と付添一名無料
*おやまミュージアム割引 小山市立博物館企画展の半券(2024年4月以降の領収印があるもの。年度内、1回限り有効)で一般100円、大高生50円を割引(ほかの割引との併用不可)
主催:小山市立車屋美術館、五月女家3代画家展実行委員会
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
後援:朝日新聞宇都宮総局、FMおーラジ、(株)エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、テレビ小山放送、東京新聞宇都宮支局、(株)とちぎテレビ、(株)栃木放送、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
【関連イベント】
(1)秋の写生会
五月女家の画業と写生は切っても切り離せないものがあります。風景画を鑑賞し、政巳さんのお話を聞きながら小山市の風景を描く、秋のひと時を楽しみませんか。
講師: 五月女政巳、五月女哲平
日時: 10月12日(土) 13:00~15:00
対象: 中学生以上 定員:30名 参加費(入館料込み):一般500円、高大生350円、中学生100円
会場: 企画展示室および間々田八幡宮
持ち物: 鉛筆、水彩絵の具セット
※事前申込・先着順 電話もしくは申し込みフォームでお申し込みください。
0285-41-0968 (9:00~17:00 休館日をのぞく)
(2)親子でたのしむ車屋美術館
小山市で三代にわたって絵を描いてきた五月女家の三人。親子でゆっくりお話をしながら個性あふれる作品を楽しみましょう。
講師: 杉浦幸子(武蔵野美術大学芸術文化学科教授)
日時: 10月26日(土) 11:00~12:15
対象: 2,3,4,5歳児と保護者 定員:10組程度 参加費(入館料込み):1組500円
会場: 企画展示室および小川家住宅
※事前申込・先着順 電話もしくは申し込みフォームでお申し込みください。
0285-41-0968 (9:00~17:00 休館日をのぞく)