泉太郎|山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー 2023
清春芸術村, 山梨
グループ展|2023年12月20日まで開催中
泉太郎《巨人と玩具(ホル達のオストラコン)》2023年 © Taro Izumi.
泉太郎が12月20日まで開催中の山梨国際芸術祭 「八ヶ岳アート・エコロジー 2023」に参加しています。
今年初開催となる山梨国際芸術祭は、国家や思想、ジェンダーなどの細分化と分断を肯定的に受け入れ、地域の自然環境と融和する表現を通して持続的な文化の構築を目指す芸術祭です。清春芸術村、中村キース・ヘリング美術館、身曾岐神社、GASBON METABOLISMの4会場を拠点とし、ゼノジェンダーに焦点をあてる今展で、清春芸術村にて「巨人と玩具」と称した三種類のシリーズを制作し、発表しています。
展覧会情報
会期:2023年12月20日まで開催中
開館時間:10:00–17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日
会場:清春芸術村(〒408-0036 山梨県北杜市長坂町中丸2072)
観覧料:詳細はこちらから
泉太郎《巨人と玩具(逆頬杖/逆さ鳥居)》2023年 © Taro Izumi.
巨人と玩具シリーズから《巨人と玩具(逆頬杖/逆さ鳥居)》について
数年前の冬、パリ郊外のホテルのバスルームで足を滑らせた僕は肘を強打し、瞬く間に腫れ上がり変色したその関節は知らない果実のようにも見えた。僕の腕は枝になり、見事に熟れた実を付けた。重力に逆らえず落下する実もあるだろう。地面に叩きつられた痛みを吸い取って実はどんどん大きく熟れた。
清春芸術村の庭を囲んでいる桜の木は高齢で、枝は随分と垂れ下がっている。その身を支えていたのは管理スタッフの方が作った支え。劣化して壊れかけていたものもあったので、新たに作って支えることにした。モデルにした元の支えを逆さまにしたような形状の新たな支え。
泉太郎