宮本和子|ジャパン・ソサエティー

ジャパン・ソサエティー, ニューヨーク
個展 | 2022年4月29日 − 7月10日

STRING AROUND A CYLINDER OF MY HEIGHT (foreground), installation view at A.I.R. Gallery, New York. String and nails around a wooden plywood construction painted in light yellow, approximately 160 x 115 x 115cm, 1977
©Kazuko Miyamoto. Courtesy of the artist; EXILE, Vienna; Take Ninagawa, Tokyo

 

宮本和子の初の回顧展「Kazuko Miyamoto: To perform a line」がニューヨークのジャパン・ソサエティーで4月29日より開催されますこと、ここにご案内申し上げます。

1964年に拠点をニューヨークに移した宮本は、当時白人男性中心の米国美術界で広がったミニマリズムの動きの中で、平面を越えた空間や鑑賞者の身体を取り込むインスタレーション等を展開し、アーティスト個人の痕跡をできる限り排した工業的な制作方法を強調した新たな解釈を加えることで、独自の表現を確立しました。

インスティテューションによる初のリサーチとなる今展では、宮本の功績を再認識すべく、60年代に制作したペインティングとドローイング作品、70年代に制作したString Construction(糸の構造体)、そして80年代に展開した自然素材を用いた有機的な形態のインスタレーションや自らの身体を用いたパフォーマンス作品等が紹介されます。また、初公開となる作品も多数あり、宮本のアーティストとしてのキャリアに新たな視点を与えます。

お近くにお寄りの際は、ぜひご高覧くださいませ。

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