2024年11月21日(木)-12月14日(土)
[オープニング・レセプション:11月21日(木)17:00-19:00]
*展覧会初日の11月21日(木)のみ、開廊時間が17時からとなります。
この度、ギャラリー小柳では2024年11月21日(木)から12月14日(土)の会期で、杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太の3人のアーティストによる「UNSOLD UNSOLD」展を開催いたします。本展は、2014年11月にギャラリー小柳で開催した「UNSOLD」展を再現する展示となります。
10年前、3人のアーティストにより蚤の市に出され売れ残った品々は、ギャラリーという場に移されることにより、全体でひとつの「UNSOLD」というインスタレーション作品として売りに出されました。しかし、残念ながらそれもまた売れ残りました。
今、10年ぶりにそれを「UNSOLD UNSOLD」(売れ残りの売れ残り)として再び販売することにいたしました。果たして今度こそ売れるのでしょうか。それともさらに「UNSOLD UNSOLD UNSOLD」になるのでしょうか…。
「UNSOLD」2014年より
奇妙な縁で青柳龍太という若いアーティストと巡り会ったソフィ・カル。そして彼女を介して青柳を知ることとなった杉本博司。2013年3月のある日、この3人は秘密裏に靖国神社の蚤の市に参加しました。
2013年3月17日、午前7時から午後3時まで。ソフィ・カル、青柳龍太、杉本博司は靖国神社の蚤の市に、3つの出店を設けた。
ソフィの陳列は、中古品で構成され、由来書きは無く、「本当の話」のエピソードを書き、それにリンクした物を並べた。10点を108,500円で売り、13点は売れ残った。
杉本の陳列は、本物の古物と彼の作品ひとつで構成され、それぞれに由来書きを付けたが、それはまゆつばの由来ばかり。4点を67,000円で売り、12点は売れ残った。
龍太の陳列は、彼が蚤の市でいつものように扱っている骨董ともインスタレーションとも思えるスタイルで、それにまつわる説明は全く無し。9点を740,000円で売り、10点は売れ残った。
午後になって、グループを引き連れたアメリカ人のガイドが彼らの前を通りがかり言った。「ここは、見る価値はなさそうだ」。
これらは、売れ残りです。
本展に際し、2014年に発行された展覧会カタログを再版し、杉本の新テキストを加えて『UNSOLD UNSOLD』として発行いたします。
展覧会の初日、11月21日(木)の午後5時から7時まで杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太を迎えてオープニング・レセプションを開催いたします。3人のアーティストが再び集うまたとない機会となります。是非ご来場賜りますようお願い申し上げます。(※初日11月21日は、開廊時間が午後5時からとなります。)
ギャラリー小柳は1995年開廊以来、2025年で30周年を迎えます。本展覧会を皮切りに、30周年を記念し「30 years of collaboration」として、ギャラリー小柳のアーティスト達と数年にわたりさまざまな企画をしてまいります。ご期待ください。
ソフィ・カルは本年度の「第35回 高松宮殿下記念世界文化賞」を絵画部門で受賞いたしました。授賞式典は、2024年11月19日(火)に開催されます。
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