小宮太郎「透明なポートレイト-幽霊の足(を描く)、噓の花(を見つめる)」@ 京都文化博物館 別館ホール

“幽霊の足”を思い起こすためのスチル写真 Photo by Kenryou Gu
Kyoto Art for Tomorrow 2026 京都府新鋭選抜展 特別展示 小宮太郎「透明なポートレイト-幽霊の足(を描く)、噓の花(を見つめる)」
会期2026年1月10日(土) – 1月25日(日)
会場京都文化博物館 別館ホール [MAP]
住所〒604-8131
京都府京都市中京区三条通高倉西入菱屋町48
開館時間10:00–19:30
休館日1/13、1/19
URLhttps://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/20260110-0125/
京都を中心に活動する新進の若手作家を紹介する「Art for Tomorrow 2026 京都府新鋭選抜展」は、美術系大学、画廊、美術館学芸員等から推薦を受けた若手作家の中から、選考委員により選抜された作家たちの作品を展示するものです。

前年度選抜展の最優秀賞を受賞した小宮太郎は、「Art for Tomorrow 2026」開催にあわせて別館ホールにて個展「半透明なポートレイト ー幽霊の足(を描く)、嘘の花(を見つめる)」を開催します。騙し絵的にマスキングテープで作った扉や、テーブルや椅子の上で、高速で回転しながら残像を見せる果物、マジックミラーの鏡像と透過の効果を利用しグラデーションにすることで虚像と実像とが入り混じるようなオブジェなど、小宮は、制作を通して「みえる/みえないこと・もの」のあり方を問い続けてきました。

本展の会場となる京都文化博物館 別館ホールは、日本銀行京都支店として使われていた明治中期の洋風建築を保存活用した建物です。小宮は、今は姿の見えないこの建物以前の歴史をも見つめながら、この場所に堆積した時間と、鑑賞者の身体や視線を含む「いま・ここ」での行為が交差する複層的な空間として、建物全体を使ったインスタレーション作品を提示します。

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