
| 表萌々花「沈黙の塔 Tower of Silence」 | |
| 会期 | 2025年11月13日(木) – 12月2日(火) |
|---|---|
| 会場 | BOOK AND SONS [MAP] |
| 住所 | 〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 |
| 開館時間 | 12:00–19:00 ※ 最新の定休日、営業時間はTwitter上でお知らせさせていただきます。 |
| 休館日 | 水 |
| URL | https:/ |
11月13日(木)より、表萌々花による写真展「沈黙の塔 Tower of Silence」を開催いたします。訪れた土地の持つ空気感や風土、時に厳しい現実や死生観を感じさせる作品を発表している表萌々花。本展では、日本各地に残る、煙突のある火葬場を撮り溜めたシリーズを展示いたします。
近年、嫌忌施設の一つであった火葬場は、市町村の取り組みにより旧来の煙突が撤去され、明るく清潔な施設へと姿を変えています。この消えゆく風景を記録するため、表氏は三年をかけて70カ所の火葬場・火葬場跡へと足を運びました。
本作の制作を通して作家が感じたのは、時代とともに火葬場と人々の距離が遠ざかり、「死を共有していた時代から、死を隠す時代へと変化していることの不自然さ」。表萌々花は、現代社会が目を背け、沈黙させた死の象徴である「塔」を記録することで、私たち自身の感じる不自然さを咀嚼し、現代における社会と死との距離を測り直す作品群を提示します。
―
火葬場から、煙突のある風景が徐々に無くなりつつある。 それを知ったとき、単なる設備の変化としてではなく、 死を“見たくないもの”として遠ざけようとする私自身を表しているようにも思えた。
本作は、日本各地に点在する火葬場、あるいはその廃墟をめぐり、 かつてそこで交差した無名のいのちと祈りの風景を記録したもの。
死は個人のものでありながら、同時に共同体のなかに確かに存在している。
「弔い」とは、誰のためのものなのか。
私はいま、自分が記録してきた写真を眺め、沈黙に耳を澄ませている。
表萌々花
―
本展では1F、2Fのスペースを使用して25点の作品を展示いたします。表萌々花の眼差しが捉える静謐な死と祈りのかたちをぜひ会場でご覧ください。
近年、嫌忌施設の一つであった火葬場は、市町村の取り組みにより旧来の煙突が撤去され、明るく清潔な施設へと姿を変えています。この消えゆく風景を記録するため、表氏は三年をかけて70カ所の火葬場・火葬場跡へと足を運びました。
本作の制作を通して作家が感じたのは、時代とともに火葬場と人々の距離が遠ざかり、「死を共有していた時代から、死を隠す時代へと変化していることの不自然さ」。表萌々花は、現代社会が目を背け、沈黙させた死の象徴である「塔」を記録することで、私たち自身の感じる不自然さを咀嚼し、現代における社会と死との距離を測り直す作品群を提示します。
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火葬場から、煙突のある風景が徐々に無くなりつつある。 それを知ったとき、単なる設備の変化としてではなく、 死を“見たくないもの”として遠ざけようとする私自身を表しているようにも思えた。
本作は、日本各地に点在する火葬場、あるいはその廃墟をめぐり、 かつてそこで交差した無名のいのちと祈りの風景を記録したもの。
死は個人のものでありながら、同時に共同体のなかに確かに存在している。
「弔い」とは、誰のためのものなのか。
私はいま、自分が記録してきた写真を眺め、沈黙に耳を澄ませている。
表萌々花
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本展では1F、2Fのスペースを使用して25点の作品を展示いたします。表萌々花の眼差しが捉える静謐な死と祈りのかたちをぜひ会場でご覧ください。
