森岡美樹「wins from nursery」@ 18, Murata

森岡美樹「wins from nursery」
会期2026年1月24日(土) – 2月28日(土)
開催中13日後終了
会場18, Murata
住所〒142-0043
東京都品川区二葉1-8-6 [MAP]
開館時間13:00–19:00
オープニング:2026年1月24日(土)17:00–20:00
休館日月、火、日
URLhttps://18murata.com/22_mikimorioka_twins-from-nursery
この度、18, Murataで森岡美樹の個展を開催いたします。

森岡美樹の床をつくる連続した作品群は、宗教施設や教育施設において地面や床が人に与える無意識の行動や思考への影響などの物理的な環境と人の関係性についてのリサーチから着想され、制作されてきました。建築デザインとしての床には留まらず、床が運送され、組み立てられ、展示空間に作品として姿を現すその過程には、森岡自身が受けた幼児教育における個人的経験へのまなざしがみられ、作物が植えられ実りを生む畑や土壌といったイメージと重なり、作品として自律します。

ベニヤ板をカットし、板の側面に溝を彫り、実(さね)をはめることによって繋がるパーツとパーツは、接合することも分解することも容易な構造をしているため、展示空間を大きく占有することも隅に小さく存在することもできます。また、それらが小さなパーツで構成されていることは、人が手に持ち、自らの力だけで別の場所に運べる可能性を肯定しているといえます。

「床というものは、栄養の豊富な平面であるというイメージを持っています。」と森岡が自身の作品について述べるように、わたしたちが立って移動し思考するような、生きる行為を支える基盤としての地面や床が、塗られ、かたちをもち、床に敷かれていることに改めて気づくことは、芸術作品が作られ鑑賞される行為の根幹にも問いを向けているとも考えることができます。

今回の展示は、森岡にとって初めての個展となります。これまでの展示では一貫して床や家具など生活を支えるものへの関心を持って、床に加えて立体作品やドローイングなどを発表してきましたが、今回の自身にとって初めての個展では、再び床に立ち返りました。

「この在り方が全てではないもの、そのものの新たな在り方が、アクティブなものになる。」という森岡の言葉のとおり、作品でありながら上に乗って立つことも許容しながらあくまで床として鑑賞者の足元で存在していた森岡の作品が、今回は組み立てられて立体に、あるいは壁に掛けられ絵画のような存在として動きはじめました。展示室には2つの床があります。一方は床に敷かれており、もう一方は組み立てられました。

展示タイトルは「Twins from nursery(邦訳:保育園の双子)」と題され、経験によって同じものから異なるものへと変化する、森岡の新たな試みを示しているといえるでしょう。

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