小鷹拓郎「漂流する共界線」@ Art Center Ongoing

小鷹拓郎《放射線のプラネタリウムができるまで》
小鷹拓郎展「漂流する共界線」
会期2025年11月19日(水) – 12月7日(日)
会場Art Center Ongoing [MAP]
住所〒180-0002
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
開館時間水木:18:00–21:00
金土日:12:00–21:00
休館日月、火
URLhttps://www.ongoing.jp/tag/video/drift/
Art Center Ongoingでは、11月19日から小鷹拓郎の個展「漂流する共界線」を開催する。これまで国内外の社会的分断を抱える地域でフィールドワークを行い、地域の当事者や専門家と協働しながら、表現規制や検閲、現代社会の“見えない構造”を探求してきたアーティスト・小鷹拓郎。本展では、福島と三重で制作された2つの映像インスタレーション《放射線のプラネタリウムができるまで》と《テレパシーが使えない男》を発表する。

《放射線のプラネタリウムができるまで》は、帰還困難区域に残る“見えない恐怖”を、100年前の装置「霧箱」を用いて可視化したドキュメンタリーである。一方、《テレパシーが使えない男》は、テレパシーが普及した架空の三重の町を舞台に、その力を持たない男の孤独を描くフィクションである。

放射線とテレパシーという不可視のエネルギーを通じ、“共に生きられる世界”のかたちを探る試みである。人間が目に見えない存在とどのように関わり、社会の中で微かな希望を見出すのか──その「共界線」のゆくえを追う展示である。

また、会期中には、11/19に原爆の図丸木美術館・岡村幸宣氏を招いたトーク、12/17には作家による作品解説ツアーなどが開催される。

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