
| HUB-IBARAKI ART PROJECT 2025 尾角典子「生成の庭」 | |
| 会期 | 2025年12月4日(木) – 12月21日(日) |
|---|---|
| 会場 | 茨木市福祉文化会館(オークシアター)3階 [MAP] |
| 住所 | 〒567-0888 大阪府茨木市駅前四丁目7-55 |
| 開館時間 | 12:00–19:00 |
| 休館日 | 月、火、水 |
| URL | https:/ |
茨木市文化振興財団に移管されリニューアルした「HUB-IBARAKI ART PROJECT」。二年目となる今回は、京都とロンドンを拠点に活動するアーティスト・尾角典子を迎え、大阪では初めてとなる個展を開催します。本プロジェクトは、アーティストが茨木市をリサーチすることを軸に、そこで生まれる学びや気づき、対話をもとに作品が立ち上がる過程を重視しています。
尾角は、イギリスでアニメーションを学んだのち、コラージュを基盤としたアニメーション作家として活動をはじめました。断片を切り取り、重ね合わせ、新しい物語を立ち上げるその方法は、近年のインスタレーションやVRといった多様なメディアへと展開しても、一貫して彼女の制作の根幹にあります。神話や哲学から量子力学などの現代科学に至るまで、幅広い領域への関心をもとに異なる要素を結び直すその姿勢は、常に「コラージュ」という思考に支えられています。
尾角が茨木でのリサーチでまず着目したのは、「堆積層 (地層)」という視点でした。物質や記憶が時間とともに積み重なり、断絶や変容を経て新たな景色を生み出す。そのプロセスを、彼女は「茨木市をかたちづくってきた人々の声」を素材として収集し、コラージュの技法に重ね合わせました。さらにAIという異質な技術を共存させることで、アナログとデジタルが交錯しながら、土や植物が育まれる「庭」のように生成と循環を繰り返す空間を構築します。
人々の声はコラージュの断片であると同時に、この土地と未来をつなぐ層となります。本展では、来場者は単なる観客にとどまらず、この循環を担う一つの要素として加わり、新たな時間の層をともに築いていきます。
会場となる福祉文化会館会館は、長年地域で親しまれてきましたが、まもなく取り壊される予定です。本展を通して来場者に手渡される花の種が、この場所がなくなってもそれぞれの生活の中に芽吹き次の土壌へとつながっていけば幸いです。
尾角は、イギリスでアニメーションを学んだのち、コラージュを基盤としたアニメーション作家として活動をはじめました。断片を切り取り、重ね合わせ、新しい物語を立ち上げるその方法は、近年のインスタレーションやVRといった多様なメディアへと展開しても、一貫して彼女の制作の根幹にあります。神話や哲学から量子力学などの現代科学に至るまで、幅広い領域への関心をもとに異なる要素を結び直すその姿勢は、常に「コラージュ」という思考に支えられています。
尾角が茨木でのリサーチでまず着目したのは、「堆積層 (地層)」という視点でした。物質や記憶が時間とともに積み重なり、断絶や変容を経て新たな景色を生み出す。そのプロセスを、彼女は「茨木市をかたちづくってきた人々の声」を素材として収集し、コラージュの技法に重ね合わせました。さらにAIという異質な技術を共存させることで、アナログとデジタルが交錯しながら、土や植物が育まれる「庭」のように生成と循環を繰り返す空間を構築します。
人々の声はコラージュの断片であると同時に、この土地と未来をつなぐ層となります。本展では、来場者は単なる観客にとどまらず、この循環を担う一つの要素として加わり、新たな時間の層をともに築いていきます。
会場となる福祉文化会館会館は、長年地域で親しまれてきましたが、まもなく取り壊される予定です。本展を通して来場者に手渡される花の種が、この場所がなくなってもそれぞれの生活の中に芽吹き次の土壌へとつながっていけば幸いです。
