開館5周年記念 杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner @ 弘前れんが倉庫美術館

開館5周年記念 杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner
会期2025年12月5日(金) – 2026年5月17日(日)
会場弘前れんが倉庫美術館 [MAP]
住所〒036-8188 青森県弘前市吉野町2-1
開館時間9:30–17:00(2/28まで)
9:00–17:00(3/1以降)
入館は閉館の30分前まで
休館日火(4/14、4/21、4/28、5/5は開館)、12/26-1/1、5/7
URLhttps://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/sugito-hiroshi/
現代の日本を代表する画家の一人である杉戸洋(1970年生まれ)は、1990年代から国内外での作品発表を続けてきました。作品に登場するのは、小さな家や船、果物、木々や雨粒といった、私たちの生きる世界の中の身近なものや自然です。こうしたモチーフが、線や幾何学的な図形とともに繊細かつリズミカルに構成され、みずみずしい色彩で描き出されます。

本展で、杉戸は「余白」に目をむけます。たとえば、絵画の裏側で、カンヴァスを囲む「えり」や「へり」として貼られた紙や木片のように、すぐには気が付かない場所にあるものです。こうした「余白」は、本の表紙をめくると現れる「あそび紙(flyleaf)」や、洋服の「裏地(liner)」など、あらゆる場所に潜んでいます。杉戸はそれらの前で立ち止まり、心を傾けることから制作をはじめるのです。本展では、1990年代から最新作までの絵画を中心に、杉戸の作品を紹介します。

また、本展のコラボレーターとして、グラフィック・デザイナーの服部一成を迎えます。杉戸の作品に触発されて、服部がデザインした壁紙が貼りめぐらされた空間の内外に、杉戸の絵画と服部の写真が展示されることで、より強く「えりとへり / flyleaf and liner」のコンセプトが際立つ空間が立ち現れます。

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