キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting ―100年前に海を渡った作家たちと― @ 京都国立近代美術館

キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting ―100年前に海を渡った作家たちと―
会期2025年10月7日(火) – 12月7日(日)
会場京都国立近代美術館 [MAP]
開館時間10:00–18:00、金曜は20:00まで開館(11/28、12/5を除く)
※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜(ただし10/13、11/3、11/24は開館)、10/14、11/4、11/25
展覧会URLhttps://www.momak.go.jp/Japanese/curatorialstudiesarchive/16.html
アーティスト荒木悠
現在、京都を拠点に活動するアーティスト・映画監督の荒木悠(1985-)が初めて海の向こうのアメリカへと渡ったのは、3才の頃でした。英語がままならなかった荒木は、絵で異なる言語を話す友人たちとコミュニケーションを取り、大人になっていつしか美術作家として活動を始めました。彼は現在も、国と国、都市や地域の行き来を続けます。そして各地で様々な人や文化と出会いながら、文化間の邂逅や摩擦、歴史の奥に潜む物語の層を、ユーモアと批評性に富んだ作品として発表してきました。

本展は荒木悠をゲストアーティストに迎え、荒木の新・旧作品と越境する眼差しを、京都国立近代美術館のコレクションから当館学芸員が選んだ国吉康雄(1889-1953)、石垣栄太郎(1893-1958)、野田英夫(1908-1939)という、3名の「日系移民作家」の作品に重ねます。戦争や不況、「我々」と「彼ら」を分断する思考など、国吉・石垣・野田が約100年前に直面した情勢と通じる状況下にある今日、この展覧会が一人ひとりの現在地と進む先を、今一度見つめるきっかけとなれば幸いです。

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