
When the sun goes up here, the sun goes down over there
こちらに太陽が昇るということは、そちらで太陽が沈むということ 石澤英子展
2025年9月20日(土)-12月7日(日)
小山市立車屋美術館
https://www.city.oyama.tochigi.jp/kurumayamuseum/
開館時間:9:00–17:00(入館は16:30まで)
休館日:月(ただし、10/13、11/3、11/24は開館)、9/24、9/26、10/14、10/24、11/4、11/25、11/28
展覧会URL:https://www.city.oyama.tochigi.jp/kurumayamuseum/news/eiko-ishizawa.html
小山市立車屋美術館では、石澤英子「When the sun goes up here, the sun goes down over there こちらに太陽が昇るということは、そちらで太陽が沈むということ」を開催する。ヨーロッパを拠点に活動してきた石澤にとって、日本の美術館では初の個展となる。
石澤英子(1981年奈良県生まれ)は、人類と自然、文化、超自然との関わりを主題に、彫刻やインスタレーションなどを通じて「美」「愛」「自由」「生と死」といった概念を可視化し、鑑賞者に世界を新たに捉え直す視座をもたらす作品を制作している。テキスタイルや応用美術を学び、約25年間にわたりヨーロッパを拠点に活動してきた。2005年に、ヘリット・リートフェルト・アカデミーのファッション・テキスタイル科を卒業。2007年に、サンドバーグ・インスティテュートの⼯芸・総合芸術科を修了した。これまでの主な個展に「The Elementary Spaces Between Bubbles」(Gallery Melklokaal、オランダ・ヘーレンフェーン、2020)、「Eating Kakifruits While Clay is Rising」(Kers Gallery、アムステルダム、2016)、「It’ stimeto le aveem otions」(クンストフェリーニヒ・ディーペンハイム(現ドローイング・センター・ディーペンハイム)、オランダ、2014)、「Etalages Zeeheldenbuurt」(ツェーヘルデンブールト地区、アムステルダム、2012)など。


奈良県出身の石澤は、19歳でアムステルダムに移住し、テキスタイルや応用美術を学んだ後、約25年間にわたりヨーロッパを拠点に活動してきた。2024年には島根県出雲市へ拠点を移し、西と東、見る者と見られる者、光と影、現実と幻想、自然と文明といった二項的に語られがちな関係を、対立ではなく対をなすひとつの世界として捉える姿勢を示している。作品に繰り返し登場する「穴」「型(形)を取る」「鏡」「循環」といったキーワードは、世界をつなぐ方法や境界への関心を象徴している。
本展では、2008年に制作され「リアルすぎる熊」としてSNSで世界的に注目を集めた《the Great Sleeping Bear》をはじめ、継続的に取り組むコラージュ作品や、出雲での生活を契機とした新作を公開する。展覧会のステートメントには「Today: sunrise→4:54am in Izumo / sunset→10:04pm in Amsterdam」と記されており、拠点とする土地の対照的な時間差を示す要素として取り入れられている。あわせて、牧寿次郎がデザインした蛇腹折りのチラシは、石澤の「対になって存在する一つの世界」という捉え方を具現化し、白と黒の面を横に並べるとポスターとして展開できる構成となっている。



関連イベント
ワークショップ「小山の植物をモチーフに、太陽の光でプリントする写真をつくろう」
2025年9月20日(土)10:00–12:00
会場:間々田市民交流センターしらさぎ(栃木県小山市間々田1960)
講師:石澤英子
定員:20名(先着順)
参加費:500円
申込方法:電話0285-41-0968(9:00~17:00、休館日を除く)、または申込専用フォームから
担当学芸員によるギャラリートーク
2025年10月18日(土)14:00–14:30
会場:小山市立車屋美術館 企画展示室
※要当日観覧券、申込不要