新・今日の作家展2025 穿ちの表象 @ 横浜市民ギャラリー

 

新・今日の作家展2025 穿ちの表象
2025年9月13日(土)–10月6日(月)
横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
https://ycag.yafjp.org/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉場30分前まで
会期中無休
企画担当:齋藤里紗(横浜市民ギャラリー学芸員)
出品作家:畑山太志、早川祐太、松原茉莉
展覧会URL:https://ycag.yafjp.org/exhibition/new_artists_today_2025/

 

横浜市民ギャラリーでは、同時代の表現を紹介、考察してきた展覧会企画「新・今日の作家展」を開催する。2025年度は「穿ちの表象」を副題に、畑山太志、早川祐太、松原茉莉の作品を紹介する。

「新・今日の作家展」は、1964年の開館以来、2006年まで40年近くにわたり開催した「今日の作家展」を継承し、2016年より毎年異なる副題の下に同時代の表現を紹介、考察している。2025年度は、穴をあける、物事の本質や人情の機微に巧みに触れる、という意味を持つ「穿つ」をキーワードに、眼前や周囲にある物事をよく見ることから発したテーマを各自の視点と手法で掘り下げ、表現を展開する3名の作家を取り上げる。

 

畑山太志《明るさの精度》2025年 キャンバス、アクリル 53.0×72.7cm
早川祐太 個展「ブラックボール」展示風景(2025年、HAGIWARA PROJECTS/東京)©Yuta Hayakawa Courtesy of HAGIWARA PROJECTS Photo by Yuki Akaba

 

畑山太志(1992年神奈川県生まれ)は、自身が〈素知覚(そちかく)〉と呼ぶ、空気感や存在感や気配などを感じ取る、身体が本来的に持っているはずの知覚を手がかりに「知覚の外にあるものにどう触れ、捉えるか」をキーワードに絵画を描いている。2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了している。主な個展に「自由な現実」(EUKARYOTE、東京、2025)、主なグループ展に「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2023)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館、長野、2018)などがある。

早川祐太(1984年岐阜県生まれ)は、「人間はどのように世界に存在しているのか」という問いを起点に、約10年前に患った難病のためより意識的になったという身体感覚をもとに、重力や空気、表面張力などさまざまなものの性質、現象を取り入れ、彫刻やそれらを構成したインスタレーションを発表している。2010年に武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コースを修了。主な個展に「ブラックボール」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2025)、「Shape for Shape」(Art Center Ongoing、東京、2020)、「クリテリオム95 早川祐太」(水戸芸術館現代美術センター、茨城、2018)、「i am you」(BANANAJAM、深圳、中国、2018)、主なグループ展に「瀬戸内国際芸術祭2025」(瀬戸大橋エリア瀬居島旧瀬居中学校屋上、香川、2025)、「でんちゅうストラット−つなげる彫刻」(平櫛⽥中彫刻美術館、東京、2021)、「⼼ある機械たち again」(BankART Station, BankART SILK、横浜、2019)などがある。

松原茉莉(1997年東京都生まれ)は、写真領域が持つ環世界-すべての生物は各々の知覚によって世界を理解し構築しているという世界観-の存在に着目し、写真を水に溶かし、インクとパルプへと還元する独自の手法で制作に取り組んでいる。2024年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻を修了。主な展覧会に「変性する写真の実体」(COPYCENTER GALLERY、東京、2025)、「SENSE ISLAND/LAND | 感覚の島と感覚の地 2024」(横須賀美術館、三笠ターミナル、神奈川県、2024 ※TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHメンバーとして)、「不在此見 / Not in this image」(国立台北芸術大学關渡美術館、台北、2020)。

 

松原茉莉《視線_静物》2025年 水溶紙にインクジェットプリント(フォトアブストラクティング)、木製パネル 112.0× 291.0cm 「変性する写真の実体」展 展示風景(2025年、COPYCENTER GALLERY/東京)

 

関連イベント
対談「あいまいな物質、行為と観測」
2025年9月15日(月・祝)14:00–15:30
登壇者:松原茉莉、飯田竜太(美術家/彫刻家/Nerhol)
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:50名(先着)
参加費:500円
※当日13時より展示会場受付で整理券配布。参加費は4階アトリエで支払い(現金のみ)。

対談「現実は生まれかわる」
2025年9月27日(土)14:00–15:30
登壇者:畑山太志、沢山遼(美術批評家/武蔵野美術大学准教授)
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:50名(先着)
参加費:500円
※当日13時より展示会場受付で整理券配布。参加費は4階アトリエで支払い(現金のみ)。

対談「さわれない世界のさわりかた」
2025年10月4日(土)14:00–15:30
登壇者:早川祐太、伊藤亜紗(美学者)
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:50名(先着)
参加費:500円
※当日13時より展示会場受付で整理券配布。参加費は4階アトリエで支払い(現金のみ)。

出品作家3名によるギャラリーツアー
2025年9月13日(土)15:00–15:45
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
※参加無料、申込不要

学芸員によるギャラリートーク
2025年9月20日(土)14:00–14:30
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
※参加無料、申込不要

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