企画展示
20世紀イタリアの巨匠
マリノ・マリーニ 新収蔵の版画作品を中心に
イタリア中部の古都ピストイアに生まれたマリノ・マリーニ(Marino Marini、1901-1980)は、古代ローマ以前に栄えたエトルリア文明が生み出した素朴で力強い造形に大きな影響を受けました。豊かな自然の恵みを女性像に表した「ポモナ」の連作や、人類の悲劇的な姿の象徴として暴れる馬に振り落とされそうになる騎手をかたどったシリーズなどにより、20世紀を代表する彫刻家の一人として評価されています。一方でマリーニはまず画家として出発し、彫刻が評価されるようになってからも絵画、そして版画の制作を生涯続けました。
当館では令和6年度、群馬県伊勢崎市出身の個人コレクターから、マリーニの版画146点、挿絵本1点、テンペラ画1点、彫刻2点、合計150点の作品を一括してご寄贈いただきました。新たに収蔵されたこのコレクションの全貌を紹介する初めての機会となる本展では、最初期の繊細な銅版画から晩年の色鮮やかなリトグラフまで各年代にわたる充実した版画コレクションを中心に、絵画と彫刻を加え、およそ150点の作品を一堂に展示します。平面と立体を縦横に行き来しながら多彩に展開したマリーニ作品の豊かな世界を、どうぞお楽しみください。



すべて©SIAE,Roma&JASPAR,Tokyo,2025 B0864
[会期]
2025 年4月19 日(土)~ 6 月8 日(日)
[休館日]
毎週月曜日(ただし5月5日は開館)、5月7日(水)
[開館時間]
午前9 時30 分~午後5 時(入館は午後4 時30 分まで)
[会場]
群馬県立近代美術館 展示室1
[観覧料]
一般600(480)円、大高生300(240)円
*( )内は20 名以上の団体割引料金
*中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1 名は無料
[関連事業]
■ 記念講演会
5/17(土)14:00 ~ 15:30
講師:金井直氏(信州大学人文学部教授)
「イタリア美術史のなかのマリノ・マリーニ」(仮)
当館2F 講堂 定員100 名(先着順) [要観覧券・申込不要]
■ 学芸員による作品解説会
4/26(土)、5/29(木) 各日14:00 ~ 15:00
展示室内 [要観覧券・申込不要]