木本圭子《Imaginary・Numbers》2012年、静止画、印画紙、84×50cm、作家蔵
木本圭子|velvet order 柔らかい秩序 2025
2025年4月1日(火)-4月12日(土)
THE POOL(広島県広島市中区東千田町2丁目13-18)
https://www.the-pool.info/
開廊時間:14:00–19:00
休廊日:日、月、祝(イベント開催時は開場)
展覧会URL:https://www.the-pool.info/exhibitions/1450/
THE POOLでは、コンピュータと数理的手法を用いた独自の表現で知られる木本圭子による個展「velvet order 柔らかい秩序 2025」を開催する。
木本圭子(1958年広島県生まれ)は、多摩美術大学テキスタイルデザイン科を卒業後、1986年にアップルのMacintoshと出合い、コンピュータと数理的手法を用いた独自の表現を開始した。1990年にはポストスクリプト言語やC言語といったプログラミング言語を取り入れ、動的な映像表現を探求。2000年初頭には、非線形力学系の数式を反復演算して生まれる曲線や螺旋を、白と黒のみで構成した《Imaginary・Numbers》を発表した。有機的なフォルムとミニマルな佇まいで注目を集めた同作品は、第10回文化庁メディア芸術祭アート部門で大賞を受賞した。一方で、身体性や触覚を重視する姿勢から、クリスタルガラスや布、和紙など多様な素材への出力も試みており、デジタルとアナログを横断した表現を展開している。主な展覧会に「イメージ・メイキングを分解する」(東京都写真美術館、2022)、「第13回恵比寿映像祭-映像の気持ち」(東京都写真美術館、2021)、個展「velvet order(ベルベットオーダー/柔らかい秩序)」(古美術祥雲、東京、2015)、「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」(東京都現代美術館、2014)、「オープン・スペース 2008」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2008-2009)など。その活動は非線形科学の分野でも注目され、これまでも複数の研究プロジェクトに参加している。
木本圭子《無題》2021年、55×47cm、絹本、墨、岩絵具、作家蔵
木本は、2010年代末に東京から生まれ育った広島の海辺へ拠点を移し、自然に触れながら墨絵や日本画材料を用いた作品に取り組んでいる。本展は、作家にとって同地で初の個展となる。長年のデジタル制作を経て、身体性や触覚を新たなかたちで取り入れた木本の新作および近作を公開する。
関連イベント
GEIJYUTSU TOKKO -芸術特講- vo.2 「柔らかい秩序」について
2025年4月6日(日)17:30–19:30
※ギャラリーは休廊日につき、展示は14:00–17:00、20:00–21:00の時間帯のみ開廊
会場:SENDA LAB(広島大学東千田キャンパス 地域連携フロア)
登壇:木本圭子、四方幸子(キュレーター、批評家/美術評論家連盟会長)
モデレーター:香村ひとみ(キュレーター、THE POOL主宰)
料金:一般1,000円、学生500円(要予約、定員に達し次第受付終了)
申込:info@the-pool.info