中川エリカ展 JOY in Architecture @ TOTOギャラリー・間


中川エリカ、模型群 プロジェクトの模型群、スケール各種 ©️yujiharada

 

中川エリカ展 JOY in Architecture
2021年1月21日(木)- 3月21日(日)
TOTOギャラリー・間
https://jp.toto.com/gallerma/
開館時間:11:00-18:00
休館日:月、祝(ただし、3/20は開館)
※事前予約制

 

TOTOギャラリー・間では、「新しい建築の表現を追求したい」という飽くなき探求心を原点に、周囲の環境や人々の営みを巻き込みながら、生き生きとした建築の表現を生み出しつづける建築家、中川エリカの個展『JOY in Architecture』を開催する。

中川エリカ(1983年東京都生まれ)は、街と建築が相互に補い合い連続する場を生み出すべく、街のリサーチを徹底的に行なうことからはじめ、「建築を身体的に考える」ために、暮らしぶりまで表現した精緻で巨大な模型をのぞきこみ、思考と検証を上書きしていくことで、現実の建築体験へと展開していく。2007年に東京藝術大学大学院美術研究科建築設計専攻を修了。西田司が主宰するオンデザインパートナーズ在職時に、基本設計から手がけた「ヨコハマアパートメント(西田司/オンデザインと共同設計)」で、日本建築家協会の主催するJIA新人賞を受賞し、高い評価を受ける。2014年に中川エリカ建築設計事務所を設立。2018年には「桃山ハウス」(2016)で第34回吉岡賞を受賞している。そのほか、ライゾマティクスのオフィスの設計、新宿パークタワーの勤務者専用ラウンジなどのオフィス空間を手がけ、現在も複数の住宅プロジェクト、企業と協働したプロジェクトなどが進行している。また、2016年には第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示「en[縁]:アート・オブ・ネクサス」(キュレーター:山名善之)に参加し、国別部門特別表彰を受賞。現在は、横浜国立大学、東京藝術大学をはじめ、複数の大学・大学院で非常勤講師を兼任する。

「建築よりも小さなものと大きなもの、言葉にさえできないものを建築と同時に検討していくためには、身体性をもった巨大で具体的で詳細な模型が必要」と語る中川は、常日頃より、スケールの異なる複数の模型を設計プロセスの中で活用している。本展では、設計の現場で活用してきたさまざまなスケールの模型を一挙に公開し、中川の考える建築の「よろこび(JOY)」を躍動感いっぱいに紹介する。また、「建築そのもののように展覧会をつくれないだろうか」という考えから、中川は事務所全員でリサーチのために南米チリを訪問。本展では、そこで得た発見や体験を設計へと連続させる挑戦も行なわれる。

 


中川エリカ「丘端の家」街を含む敷地模型(S=1/30)©️yujiharada


中川エリカ「桃山ハウス」具体的で詳細な模型(S=1/50)©️Koichi Torimura

 

関連イベント(※2月10日追記)
中川エリカ展 ギャラリートーク「Joy in 3 Critiques / 建築批評におけるよろこび」
第1回|30代でつくるべきもの
出演:西沢大良(建築家)× 中川エリカ
2021年2月9日(火)から公式ウェブサイトにて公開

第2回|スタディについて
出演:西沢立衛(建築家)× 中川エリカ
2021年2月19日(金)から公式ウェブサイトにて公開

第3回|リサーチと設計
出演:乾久美子(建築家)× 中川エリカ
2021年3月1日(月)から公式ウェブサイトにて公開

※オンライン公開は2021年4月末までの予定です。

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