田中信太郎 岡﨑乾二郎 中原浩大 かたちの発語展 @ BankART Studio NYK


田中信太郎「一羽の鳥の為のディベルティメント」1990年 村松画廊

田中信太郎 岡﨑乾二郎 中原浩大 かたちの発語展
2014年4月25日(金)-6月22日(日)
BankARTStudio NYK
http://www.bankart1929.com/
開館時間:11:00-19:00
会期中無休
※オープニングパーティー:4月25日(金)19:30-

BankARTStudio NYKでは、2009年の原口典之、2010年の朝倉摂、2012年の川俣正に続く全館を使用した個展シリーズの第4弾として、世代もスタイルも異なる田中信太郎、岡﨑乾二郎、中原浩大による「かたち」に焦点をあてた展覧会『田中信太郎 岡﨑乾二郎 中原浩大 かたちの発語展』を開催する。

田中信太郎は1940年東京生まれ。59年より読売アンデパンダン展に出品。翌年、「ネオダダイズムオルガナイザーズ」に参加。その後、「ハートのモビール」を発表するなど、「点・線・面」等の作品群で、美術はもちろんのこと、倉俣史郎を筆頭にデザイナーや建築界にも強い影響を与えている。2003年には国立国際美術館で回顧展が開催している。

岡﨑乾二郎は1955年東京生まれ。初期の発泡スチロールの小さなレリーフから始まり、ポリプロピレンを用いての不定形の彫刻やパッチワーク形式の大きな平面作品、ランドスケープデザイン、建築作品、論評等で、自由さと厳密さを併せもつ多彩な才能を発揮している。2002年にはセゾン現代美術館にて個展を開催。2009年には東京都現代美術館常設展示室にて特集展示が組まれている。2001年に出版した『ルネサンス 経験の条件』(筑摩書房)は今年2月に文春学藝ライブラリーから文庫版で出版された。

中原浩大は1961年岡山生まれ。粘土を使った巨大な彫刻群から柔らかい素材やレゴを活用しての巨大な彫刻シリーズ、海の絵に代表される豊かな絵画群、家族をテーマにしたシリーズ、機械のシリーズほか、多様な作品形式を示し、同世代の作家に大きな影響を与えてきた。個人での作品制作の他、共同研究・プロジェクトなどにも積極的に携わっている。昨年、岡山県立美術館にて回顧展『中原浩大 自己模倣』を開催している。

「発語」とは「言いだすこと。また、言い始めの言葉」の意であり、本展ではまさにこの発語のように「意味を与えないかたち」を常に提示し続けてきた田中、岡崎、中原の作品をそれぞれ個展形式で展示することで、各空間、各作品の共鳴を目論んでいる。各作家新旧作品含めて6~15点の出品を予定しており、各作家約200ページからなるカタログも刊行される。(カタログ付観覧料あり)


Above: 岡﨑乾二郎 出品新作彫刻制作風景. Below: 中原浩大「持ち物」1984年.

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