石田尚志『渦まく光』@ 横浜美術館


「光の落ちる場所」2015年、ビデオ、© Takashi Ishida

石田尚志『渦まく光』
2015年3月28日(土)-5月31日(日)
横浜美術館
http://yokohama.art.museum/
開館時間:10:00-18:00 入館は閉館30分前まで
休館日:木

横浜美術館では、「絵を描く」という行為そのものに着目し、「ドローイング・アニメーション」という手法で制作した映像作品で知られる石田尚志の初の大規模な個展『渦まく光』を開催する。

石田尚志は1972年東京都生まれ。抽象的な線を少しずつ描いてはコマ単位で撮影する行為を反復して「動く絵」を創りあげる。90年より本格的に絵画制作、92年に映像制作に着手する。99年に「部屋/形態」でイメージフォーラム・フェスティバル1999特選を受賞。2001年には愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品「フーガの技法」、2007年には横浜美術館での滞在制作作品「海の壁-生成する庭」を制作。近年、『躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流』(東京都写真美術館、2009)、『アーティスト・ファイル2010-現代の作家たち』(2010、国立新美術館、2010)、『ダブル・ヴィジョン―日本現代美術展』(モスクワ市近代美術館、ハイファ美術館群、2012)などに出品。また、トロント、ロッテルダム、バンクーバーなどの国際映画祭にも参加している。2007年には五島記念文化賞美術新人賞受賞。


「燃える椅子」2013年、ビデオ、© Takashi Ishida

本展では、過去20年間の代表作や新作の映像インスタレーションを「絵巻」、「音楽」、「身体」、「部屋と窓」の4つの章を通じて紹介する。第1章の「絵巻」では、絵画と映像の融合である「動く絵」を最もシンプルに体現する石田の映像作品の原型ともいえる作品を紹介。第2章の「音楽」は、J.S.バッハの曲を映像に翻案した代表作「フーガの技法」をはじめとする作品、第3章の「身体」は、自身の線描行為そのものを映像制作に取り込んだ近作、第4章の「部屋と窓」では、制作当初より近年一段と複雑化、大規模化しつつある「部屋」のシリーズを複数の新作を含め展示する。

関連イベントには、上映会だけでなく、O JUNや小林正人とともに行なうライブドローイング、詩人の吉増剛造と、東京都現代美術館で石田の展示を担当した藪前知子とのクロストークなどが企画されている。


「海の壁-生成する庭」2007年、ビデオインスタレーション(東京都現代美術館での展示風景、2011年)、© Takashi Ishida、Photo : Haruyuki Shirai

関連イベント
上映&トーク
第1回「石田尚志映像個展」
出演:石田尚志、松永真太郎(横浜美術館学芸員)
2015年4月19日(日)14:00-15:30
会場:レクチャーホール
定員:240名、無料
※12時より総合案内で整理券配布

第2回 クロストーク
出演:石田尚志、吉増剛造(詩人)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
2015年4月26日(日)14:00-15:30
会場:レクチャーホール
定員:240名、無料
※12時より総合案内で整理券配布

ライブドローイング「横浜絵巻」
出演:石田尚志、O JUN(画家)、小林正人(画家)
2015年5月5日(火・祝)14:00-15:00
会場:横浜美術館前広場(雨天:美術館正面ポルティコ)
無料、事前申込不要

石田尚志ワークショップ「映像の光」
出演:石田尚志
2015年5月2日(土)15:00-19:30
会場:市民のアトリエ
定員:15名(抽選)※12歳以上
参加費:2,000円(会期中に使える観覧券付)
申込方法は公式ウェブサイト、イベントページを参照。締切は4/13(月)

そのほかの関連イベントは美術館公式ウェブサイトを参照。

石田尚志『渦まく光』
2015年9月18日(金)-10月25日(日)
沖縄県立博物館・美術館
http://www.museums.pref.okinawa.jp/

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