一粒の希望―土地は誰のもの?!@ 福岡アジア美術館 アジアギャラリーA


タリン・パディ「泉を守れ」2009年

一粒の希望―土地は誰のもの?!
2015年9月3日(木)-12月15日(火)
福岡アジア美術館 アジアギャラリーA
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/
開館時間:10:00-20:00 入室は閉館30分前まで
休館日:水(祝日の場合はその翌日)

福岡アジア美術館では、インドネシア・ジョグジャカルタのアーティスト兼活動家集団「タリン・パディ」の木版画を中心に、社会的メッセージの強い作品を通して、グローバル化に曝された民衆と土地をめぐる問題について考察する所蔵品を用いたテーマ展示『一粒の希望―土地は誰のもの?!』を開催する。

タリン・パディ(現地の言葉で「稲穂のノギ」を意味する)は、スハルト軍事独裁政権が反政府運動で倒れた半年後の1998年12月に、民衆の抵抗を支持する芸術組織として設立した。木版画のみならず、共同制作による絵画やポスター、音楽イベントや演劇、Tシャツやバッジなどさまざまな方法で、政治的、社会的メッセージを発信している。2008年より10年間の活動をまとめた書籍『Taring Padi: Seni Membongkar Tirani』の製作に取り掛かり、2011年に出版。現在、新たな世代のメンバーを中心に活動を展開している。

出品作家のひとり、アグス・スワゲはインドネシアを代表するアーティストのひとりとして80年代後半から国内外で作品を発表している。セルフポートレイトを主題とした制作から出発し、一貫して同テーマを扱いながら、大衆文化や宗教を組み込み、人間と動物の関係性を考察するような作品を展開している。本展には初期の作品「サイチョウと宣教師」(1988)を出品予定。

また、福岡アジア美術館アジアギャラリーBでは、『フシギ?の世界―ここではないどこかへ』を同時開催。視覚を惑わせるような絵画作品約50点を出品する。


アグス・スワゲ「サイチョウと宣教師」1988年

フシギ?の世界―ここではないどこかへ
2015年9月3日(木)-12月15日(火)
福岡アジア美術館 アジアギャラリーB

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