白川昌生展「消された記憶」@ 表参道画廊


白川昌生「フクシマ 私は忘れない」2014年

白川昌生展「消された記憶」
2015年8月31日(月)-9月12日(土)
表参道画廊
http://www.omotesando-garo.com/
開廊時間:12:00-19:00(最終日は17:00まで)
休廊日:日
※オープニング・レセプション:8/31(月)18:00-19:30

表参道画廊では竹下都をゲストキュレーターに迎え、白川昌生の個展『消された記憶』を開催する。

白川昌生は1948年福岡県生まれ。哲学を学ぶために70年にストラスブールへと渡り、カールスルーエ、パリなどを経て、76年にデュッセルドルフ国立美術大学に入学。81年にマイスターの称号を取得。ドイツを中心に制作、執筆、展覧会企画などさまざまな活動を展開した。83年に帰国すると、群馬にアトリエを構えると、93年に地域とアートをつなぐ美術活動団体「場所・群馬」を創設する。数多くの展覧会で作品を発表し、昨年はアーツ前橋にて個展『白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像☆の力』を開催した。そのほか、『日本のダダ1920-1970』(1988・2005)、『美術、市場、地域通貨をめぐって』(2001)、『美術・記憶・生』(2007)、『美術館・動物園・精神科施設』(2010)、『贈与としての美術』(2014)を出版するなど執筆活動も積極的に行なう。

本展を企画する竹下は、80年代後半や90年代前半の彫刻作品から、その後の参加型のパフォーマンスや、自身の生活の場・地方を重視しその歴史や文化を取り入れた作品制作まで、白川の誰にも揺るがされることのない独自の芸術に対する目の一貫性を認めている。

「消された記憶」は、敗戦の記憶としての記念碑が、最近撤去されたり、違うイメージへと置き換えられたりと、記憶の消去が行われていることに異議を申し立てたい。
原寸と同様の大きさの記念碑を布で制作し、残すべき記憶の消失に危機を示したい。
(白川昌生、本展ウェブサイト「アーティスト・ステートメント」より)


白川昌生「高木仁三郎の提案」2013年

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