やなぎみわ展示紹介・「Be Alive!―原美術館コレクション」展より

東京・原美術館より

原美術館で開催中の「Be Alive!―原美術館コレクション」の展示を一部ここでご紹介したいと思います。
当館で一番広いギャラリーIIでは、映像メディアを駆使する二人の女性アーティスト、やなぎみわとピピロッティ リストの作品をご覧になれます。

やなぎみわは前回(2009年)のヴェネチア ビエンナーレで日本代表に選ばれたアーティストです。原美術館では2005年に「やなぎみわ[無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語]」展を開催し、その出品作品の一部をコレクションにしました。この展覧会の中心になったのが、現在展示中の「寓話」シリーズです。


「エレンディラ」2004年

「寓話」シリーズは、ガルシア=マルケスの短編小説「エレンディラ」、グリムやアンデルセンの童話など、「少女」と「老女」が登場する物語をベースにしながら写真とヴィデオで表現された作品で、本展では写真5点とヴィデオ1点を展示しています。


「砂女」2005年(ヴィデオ)

作品の中に登場するのは「少女」なのでしょうか、「老女」なのでしょうか、あるいは「ひと」ですらない特異な存在なのでしょうか。どの作品も決して元になった物語のイラストレーションではなく、やなぎみわ独特のヴィジョンであると同時に、鑑賞する私たちに向けられた比喩と象徴に満ちたイメージの世界と言えるでしょう。
この独特で濃密な世界をぜひご鑑賞ください。

「Be Alive!―原美術館コレクション」
出品作家:青木野枝、荒木経惟、加藤泉、ウィリアム ケントリッジ、束芋、田幡浩一、ミカリーン トーマス、奈良美智、名和晃平、ジャン ホワン、ピピロッティ リスト、やなぎみわ
約30点(絵画、写真、彫刻・立体、映像、インスタレーション/ギャラリーII~Vにて開催)
併催:プロジェクト「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」

住所: 原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel: 03-3445-0651(代表)
休館日: 月曜日
入館料: 一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
交通案内: JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車徒歩3分。毎週日曜のみ、品川駅高輪口より無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」を運行 (協賛 ブルーム バーグL. P./アーティスト 鈴木康広)
ギャラリーガイド: 日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを実施(2:30pmより約30分)

ゴールデンウィークの開館情報についてはこちらをご覧ください。

「やなぎみわ[無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語]」展については、原美術館ウェブサイト「Exhibitions」PASTの2005年の欄にてご覧いただけます。http://www.haramuseum.or.jp

やなぎみわウェブサイト
http://www.yanagimiwa.net

————————————————————————————
東日本大震災被災地復興支援『奈良美智×原美術館「My Drawing Room」チャリティ大判カードセット』ミュージアムショップで販売中。

「Be Alive! ―原美術館コレクション」
2011年1月14日[金]―6月12日[日]

プロジェクト「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
2月17日[木]―6月12日[日]

品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」毎週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]
アクセス情報はこちら

原美術館はTwitterで情報発信中!(アカウント名: @haramuseum)
http://twitter.com/haramuseum

美術館の割引券一覧iPhoneアプリ「ミューぽん」参加開始。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

別館 ハラ ミュージアム アーク
「宇・宙(コスモス)-原美術館コレクション」、ほか
3月19日[土] -6月26日[日]

ハラ ミュージアム アークの開館時間に一部変更が生じております。詳しくはこちらをご覧ください。

Copyrighted Image